みんなの家庭の医学で紹介
家庭でできる身体年齢若返り術
身体年齢とは身体の様々な部分で起きる老化の度合いを年齢で表したもの
・福岡県久留米大学先端癌治療研究センター:野口正典
免疫とは、細菌やウイルスといった侵入者や、体内で発生したガンなどの異常な細胞を見つけ、やっつけてくれる防御システムのこと
私達の身体には数多くの免疫細胞があり、それらが力を合わせて体内の異物を攻撃、病から身を守ってくいる
なかでも血液の中を絶えずパトロールし、異物を発見すると真っ先に攻撃を仕掛けるのが、「ナチュラルキラー細胞」こと「NK細胞」
NK細胞とは、白血球の中のリンパ球の一種、ガン発症を未然に防ぐ頼もしい存在
このNK細胞をはじめとする免疫細胞は、年を重ねるごとに機能が低下していく
そうなると、様々な身体の不調を引き起こすだけでなく、ガン細胞も抑えきれず、最悪の場合、ガンを発症させてしまう
事実、3600人を11年間に渡って調査した結果、NK活性が低いと、ガンになるリスクが2倍近く高くなるという
●最新のガン治療法「ガンペプチドワクチン療法」
免疫力を人工的に増やしガンを撃退する画期的な治療法で、摘出手術、抗ガン剤、放射線といった治療法に次ぐ第4のガン治療法
久留米大学が行った臨床試験では、平均1.5倍から2倍程度の延命効果があるという
免疫細胞は、ガン細胞の表面にあるペプチドというタンパク質の断片を目印に攻撃をしかける
ガンの目印となるペプチドを解析し、人工的に作り出したのが、ペプチドワクチン
免疫細胞はペプチドワクチンに反応、活性化をはかり、その数を増やし免疫力を高めていく
ガンの表面のペプチドめがけて一斉に攻撃、ガン細胞だけを破壊
久留米大学では、こうした免疫の力で、乳ガンの皮膚転移が完全に消滅したという例も確認されている
2010年5月、厚生労働省は、これを高度医療に認定。前立腺ガンの場合のみ保険の一部併用を認められた
現在久留米大学で前立腺ガンだけでなく、他のガンにも応用する為の臨床試験がすすめられている
前立腺ガン・肝臓ガン・肺ガン・胃ガン・腎臓ガン・尿路上皮ガン(膀胱ガン)・子宮頸ガン・卵巣ガン・膵臓ガン・胆道ガン・乳ガン・大腸ガン・悪性脳腫瘍・肉腫
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