唾液からガン、血液からうつ病を発見するメタボローム解析

夢の扉＋で紹介

●唾液でガンを発見する

慶応義塾大学 先端生命科学研究所：冨田勝

早期発見が難しいすい臓ガン

5年生存率は10%以下、すい臓ガンで亡くなる女性の数は乳ガンよりも多い

そんなガンをわずかな唾液から見つけるメタボローム解析

健康な人とガン患者のそれぞれの細胞が作る代謝物を比べる

代謝物とは、人の細部が休みなく作り出しているアミノ酸や糖などの様々な物質のこと

全部で数千種類にも及ぶそれ等は血液や尿、汗や唾液の成分となる

これまで血液や尿の代謝物を解析するのは、数十種類が限界だった

しかしメタボローム解析は数百種類もの代謝物を一度に測ることを可能にした

冨田はこの技術で唾液の成分を分析し、すい臓ガンの患者を99%の精度で判別する事に成功

口腔ガンを見分ける精度は80%、乳ガンを見分ける精度は95%

●血液でうつ病を発見する

メタボローム解析は診断が難しいうつ病をも見分ける

血液を採取し、先端生命科学研究所に送り分析

うつ病が酷くなるほどエタノールアミンリン酸の濃度が低くなる

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