みんなの家庭の医学で紹介
名医のセカンドオピニオン
総合診療科の名医:名古屋大学医学部付属病院 総合診療科:鈴木富雄
どの科に行ったらいいか分からない原因不明の病を解決
●総合診療科とは特定の臓器や症状にこだわらず幅広く診療を行う
・どの科に行ったらいいのか分からない
・原因がどこにあるのか分からない
●総合診療科で訴えの多い症状
・原因不明の発熱
・原因不明のだるさ
●原因不明の高熱と激痛
10代の頃から肋骨のあたりに割れたガラスを刺されているのような激痛と40度の高熱で20年以上悩み続けている
数日で治まるが1カ月後には再びぶり返す
どこの病院に行っても原因不明と診断される高熱と激痛
総合診療科で診察、問診は1時間以上、その後 身体診察に移る
身体に出る特徴的な痛みや症状を確認する
●鈴木富雄のセカンドオピニオンによると家族性地中海熱
打診により家族性地中海熱の特徴である胸部の炎症の跡を発見
地中海にあるヨーロッパ地方で発見、日本の患者数は数百の人程度
遺伝子の異常が関係している
親に遺伝子の異常があっても子供に遺伝するとは限らない
カウンセリングを受けたうえで、遺伝子の検査で確定診断出来る
●原因不明のだるさ
1ヶ月ほど前、38度の熱とだるさに突然襲われた
近所の診療所を受診、構成物質と解熱剤を服用
その後、熱はひいたもののだるさだけが残っている
受診したのは循環器科、神経内科、消化器内科、様々検査したが異常なし
総合診療科で診察
●鈴木富雄のセカンドオピニオンによるとバセドウ病
医療面接で分かった事
・現在飲んでいる薬は無い
・熱以外に風邪や膀胱炎のような症状はない
・抗生物質を飲んでも改善しなかった
・大きなストレスを抱えているわけでない
他の症状が食欲低下、体重減少、頭痛、発汗、飲み込みづらい
・身体診察:紙を乗せて手の震えを判別
・身体診察:首を触り甲状腺の腫れを確認
バセドウ病などの甲状腺の病の可能性が高い
・身体診察:お腹の皮膚の色を確認
・身体診察:こめかみを触診すると痛みを感じた
血液検査の結果、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されており、バセドウ病に特徴的な抗体が多かった
甲状腺の専門医を紹介し、バセドウ病の治療薬を使用しながら経過観察
スポンサーリンク
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。