夢の扉~NEXT DOOR~で紹介
東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 教授:大和雅之
世界最先端の研究「細胞シート」
人の細胞を取り出し、培養して作る細胞シート
治療の仕方を根本から変えると云われている
●貼るだけで病気を治す!魔法の絆創膏細胞シート
食道ガンの手術の場合
ガンと共に周辺の組織も切り取るため、術後大きな傷が残る
今までその傷は組織の自然な回復を待つしかなかった
細胞シートは白い台紙に貼って使用する
台紙は後々、自然に流れ出る
残った細胞シートは食道の中で広がり続け、3日で傷口を覆い尽くす
術後1週間で普通の食事がとれるまでに回復
細胞シートには実際に患者の細胞が必要となる
食道ガンに使用するのは食道と同じ性質を持つ口の中から採取する
口の中の一部を切り取り、上皮と呼ばれる一番表面の部分だけを取り出す
上皮を酵素で細胞をばらばらに分解
栄養となる培養液を与え、温度や室温をコントロールし細胞を培養する
細胞は体の中でなくても養分・温度などの条件がそろえば細胞分裂を続ける
細胞は容器の中で分裂を繰り返し増殖していく
その数、1日で2倍、1週間で約128倍
2週間後、細胞シートが完成する
細胞シートは様々な臓器に利用することが可能
●細胞シートで心臓を作る
心臓の細胞は伸び縮みする性質を持っている
細胞シートを重ね厚くすると肉眼でも分かるほどピクピクと動く
様々な細胞シートを重ねる事で血液が流れる立体的な組織ができる
将来的には細胞から臓器を作り出す
●細胞シートで角膜移植
大阪大学医学部付属病院:大阪市吹田市
眼科医:西田幸二
いままで機能を失った角膜を治療する為には他人の角膜を移植するしか方法がなかった
手術は患者の角膜を取り除き、角膜用に作った細胞シートを貼り合わせる
細胞シートによる角膜移植を受けた患者の視力は0.06→0.9にアップ
スポンサーリンク
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。