不可思議探偵団で紹介
人類に忍び寄る底知れぬ脅威
●バイオ危機
人の目に見えない細菌やウイルスが命を脅かす
●殺人カビ「クリプトコッカス・ガッティ」
・千葉大学 真菌医学研究センター 臨床感染症分野 助教授:渡辺哲
クリプトコッカス・ガッティという強毒のカビ
健康な人間でも内臓を蝕み、死に至ることもある
クリプトコッカス・ガッティは近年日本に上陸したという
1999年カナダ南西部に位置するバンクーバー島
この島で原因不明の集団感染が起こり、ひどい咳や息切れをする人が続出
死者19人
調査チームが感染源を特定「殺人カビ」
●クリプトコッカス・ガッティ
元々は土やユーカリなどの植物に付着して生きるカビ
そこから舞い上がった瞬間に人間が吸い込むことによって感染する可能性があるという
その毒性の強さは殺人カビと呼ぶに値する
人の肺に入り肺炎を起こしたり、脳へ入り脳炎や髄膜炎を起こす
ここ数年殺人カビはアメリカで再び猛威をふるっている
2010年7月までに報告された感染者は45人→死亡者9人
以前のバンクバー島の死亡率を大きく上回る
毒性が強まったといえる
日本でもこの菌による感染事例がある
都内に暮らす40代男性
突如、頭痛や視覚障害に襲われた彼が病院で検査を受けた結果、脳内部の異常が発覚
手術を受けた
すると脳に5cmほどの膿の塊ができていた
それはクリプトコッカス・ガッティだった
幸い治療により回復
この男性は数年間海外への渡航歴がなく、その感染ルートは不明のまま
北米への渡航歴があり、原因不明ので咳や頭痛が長く続く場合は医師に申し出て感染を確認するべき
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コメント
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