宗教について池上彰が解説してくれた
お寺やお墓参りに行く習慣を生んだキッカケが、
日本人と仏教の関係を漠然とさせている
寺が家の法事などを行い、家が寺を支える檀家制度
江戸時代に造られた寺と家(檀家)が支え合う制度
●檀家制度はキリスト教徒と関係していた
江戸時代、キリスト教は禁止した幕府は、
キリスト教を広がらないようにするために、
全国民をどこかの寺に所属させた
寺が幕府に代わって檀家の戸籍を管理した
指定の寺の強制的に所属となった段階で、その寺の宗派になった
こうして日本人と仏教が漠然と付き合うという関係が出来上がった
●南無阿弥陀仏か?南無妙法蓮華経か?で宗派が分かる
南無とは?信じます
南無阿弥陀仏→阿弥陀仏様を信じます→浄土宗や浄土真宗など
南無妙法蓮華経→法華経の教えを信じます→日蓮宗や日蓮正宗など
他にも天台宗、真言宗、曹洞宗、臨済宗などは、般若心経を読んだり、
宗派によってお経にも様々な違いがある
日蓮宗から別れた日蓮正宗を信じる信徒の団体の一つが、創価学会
創価学会は日蓮正宗と激しく対立して縁を切ったので、独立した宗教法人として活動している
●宗教団体を作るには?
宗教団体に必要なモノは、宗教法人法によると
教えを広める活動、儀式を行う施設があるかどうか?、信者がいるかどうか?
さらに 一定程度宗教活動をしている実績
3年間、健全な活動実績があるかどうか?厳しく審査される
●神道→仏教が日本に入って来る前からある宗教
神社をはじめ 自然の至るところに神様がいるという考え方
神宮:天皇や皇室とかかわりの深い神社
大社:著名な神社の総本社的なところ
八幡:武士の神様「八幡様」をまつった神社
天神:菅原道真をまつった神社
稲荷:農業の神様「稲荷様」をまつった神社
明確な決まりがあるわけではなく一般的にこう呼ばれるものが多い
●寺と神社の区別
古くからある伝統的な宗教は神社だったが、後から伝来した仏教をそのまま受け入れた
仏教も神道も色々な考え方を容認する寛容な宗教だったため区別なく大切にしてきた
●真言宗の総本山:高野山
高野山という山はなく8つの山に囲まれた場所を高野山と呼ばれてる
人口の3375人のうち僧侶が600人もいる
816年、弘法大師 空海が修行のために開創
真言宗の総本山:金剛峯寺があり、明治時代まで1000年近く女人禁制だった
117の寺があり、20万基以上とも言われる墓石群
戦国武将:織田信長や明智光秀、石田光成の墓も
高野山が聖地と呼ばれる理由は、奥にある弘法大師御廟にある
弘法大師が62歳の年、835年3月21日に全ての人の幸せを願い修行に入った場所
真言宗では、弘法大師が今も御廟で生きているとされており、
そのため1日2回、弘法大師への食事が1200年間欠かす事なく御廟に運ばれている
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