夏目の右腕で紹介
圧倒的な力を持つ巨人と、それに抗う人間たちの戦いを描いたマンガ
斬新な設定、先が読めないストーリー展開で一躍人気マンガに
作者:諌山創が作り出す世界観を支えているのが、担当編集者:川窪慎太郎
●「進撃の巨人」が作られるまでの裏側
別冊少年マガジンに連載(月45P)
・毎月1日~10日、マンガの設計図:ネームを作成
諌山のマンガ作りは講談社にあるネーム室から始まる
物語のストーリーを構築し、簡単な絵とセリフ、そしてコマ割を描いていく
頭の中にある45p分のストーリーをアウトプットし、
描いては消してを繰り返してディティールを深めていく
その作業は深夜まで続く、気付けば朝という日もあるという
ネームが出来上がるとすぐに担当の川窪がチェックを行う
編集者として客観的な意見を諌山にぶつけるのが川窪流のネームチェック
川窪は読者第1号として分からないところがあれば諌山に質問していく
こうして物語の大きな流れ、登場人物の些細なやり取りまで全て確認していく作業が延々と続く
・毎月11日~30日で作画作業
講談社でネームを完成させた後、諌山は自宅のアトリエに籠り、作画作業に入る
ネームで描いた物をもう一度原稿に起こし、ペンを入れて清書をしていく
ネームでは描かなかった細かい描写も描くため、1ページに10時間以上かかることもある
これを諌山は毎月45ページ描き上げる
お気に入りのももクロのライブ映像を流しながら作業を行うのが諌山のルーティン
ペンを入れ終えると、背景などアシスタントに任せる
キャラクターの微妙な表情や巨人は諌山が担当する
目の下の筋肉は意識的に動かせなく、物凄く本音が出る
セリフ通りの表情は細かく描き上げていく
深夜作業でお腹が空くとインスタントラーメンを食べるのが諌山の決まり
・原稿チェック
ペン入れが終わると川窪の最終チェックが入る
そしてセリフの修正、行組や表現の変更を行い、原稿が完成
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●諌山のコンプレックス
19歳から描き続ける「進撃の巨人」
172cmで49㎏というモデル並みの体型
幼い頃から虚弱体質だった諌山は周りの子よりも10㎏以上痩せていた
スポーツもケンカも勝ったことがない
自分は弱者だという劣等感だけが心を支配していた
諌山少年が憧れたのは特撮ヒーロー
「ヒーローのように強くなりたい」
そう思い続けた思いを諌山はマンガにぶつける
●運命の出会い
大手出版社に持ち込むがどこも見向きもしてくれなかった
そして辿り着いたのが講談社
これでダメだったら漫画家になる夢は諦めよう、
残された選択肢がなかったマンガ少年が最後の希望を胸に電話した
その電話を受け取ったのが当時、新入社員だった川窪だった
九州に住んでいた諌山は上京し、「進撃の巨人」の読み切りを持参した
川窪の第一声は「僕は面白いと思います」
技術は至っていないが、力を持った画を描ける才能を感じた川窪は、ある提案をする
「月刊の賞に出しましょう」
諌山がプロのマンガ家になるために川窪が考えたのは、
まず賞を勝ち取る事、目標を持ちプロ意識を芽生えさせる
読みきりの「進撃の巨人」は佳作を獲得
その3年後、「進撃の巨人」の連載が始まる
連載前の3年間は技術を磨く事に専念
世に出ているマンガ作品を模写し、月に1回 川窪に送るを3年間続けた
もしあの時、川窪が電話をとっていなかったら「進撃の巨人」は世に出ていなかったのかもしれない
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