ドコカラインで紹介
●飲酒・禁煙の年齢が20歳になったワケ
飲酒・喫煙は未成年者喫煙禁止法、未成年者飲酒禁止法の2つの法律によって決められている
この2つの法律を作ったのが明治・大正で活躍した政治家:根本正
その功績から青少年健全育成の父と呼ばれている
1899年(明治32年)、未成年者喫煙禁止法案を提出
理由は健康上有害である事と、若くして遊び怠けてしまう
根本氏はアメリカ留学時代、若者たちがタバコや酒で堕落していくのを目の当たりしていた
帰国後、日本の若者の間でタバコや酒が流行ると、それが見過ごす事が出来なかった
●20歳とした理由は?
関係しているのは徴兵制制度
当時、日本は20歳から兵役に服さなくてはならなかった
兵役前に身体が弱くならぬよう喫煙禁止年齢を20歳未満とした
この法案はすぐに可決され、翌年から施行となった
1901年(明治34年)、未成年者飲酒禁止法案を提出
この法案も可決されると思いきや否決された。その理由は?
・酒は元気になると考えられていた
・学校や家庭での教育の範囲内
・税収の減少
しかし根本氏は諦めなかった
出しては否決、出し手は否決を繰り返した
そこへ転機が訪れる
・ワシントン会議(歴史上初めて開かれた国際軍縮会議)
持っていい軍艦の比率をアメリカ・イギリスが5に対して、
日本は3とする日本にとって不平等な条約を結ばれてしまった
全権大使として会議に参加した徳川家達は
「我々は禁酒の国に敗れた。のん気に酒を飲んでいる場合ではない!根本君の法案を通そう」
ワシントン会議開催の1年前にアメリカで禁酒法が施行されていた
貴族院議長でもある家達の鶴の一言で未成年者飲酒禁止法が可決された
施行まで法案提出回数19回、施行まで21年かかった
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