夢の扉+で紹介
液状化現象には決定的な対策が見つかっていない
その切り札とも言うべき魔法の袋が開発された
信じられないほどの強度を秘めている
70階建てのビルが乗っても重さに耐えられる
建物や道路をつくるには不向きな軟弱な地盤もこの魔法の袋で頑丈に生まれ変わる
さらに地震や騒音にまで絶大な効果を発揮する
考案したのはメトリー技術研究所:野本太
土木は全くの素人で元々は数学の研究者
魔法の袋が生まれた秘密は数学的アプローチとどこにでもある土
そこには紀元前の古代遺跡にもつながる知恵
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●液状化現象のメカニズム
地震が起こると振動によって砂の隙間が詰まっていき下に下がる
逆にその隙間にあった水は勢いよく上がっていく
その時、水の中に大量の砂粒が浮いたような状態になり地盤はまるで液体のように
実際に液状化現象が起こった場合、建物の基礎に使われているコンクリートと中に砂利を入れた新型土のうではどのような違いがあるのか?
コンクリートは水を通さない為、逃げ場のない水は勢いを増しながら弱い場所へ流れていく
結果砂と水が地上へ噴出
液状化した地盤はコンクリートを支えることができなくなり沈んでしまう
一方、新型土のうは袋のフィルター効果により水は通すものの砂を止める為、沈下しない
●新型土のう「D・BOX」
地面の上に置き、上から圧力をかけ、それによって袋の張力を得る
まるで強力な接着剤で固めた状態となる土のう
地盤の補強などに使われていたが弱点があった
軟弱な地盤だと袋の中で土が押し付け合う力が生まれず固くならない
土のうのパワーは半減してしまう
地盤の固さに関係なく土のうが自らを締め付ける構造を持たせる課題があった
野本が導き出したのが逆ベクトル
四角い土のうの対角線上にバンドを付け、その先を釣り上げるためのフックにした
そのバンドが内側で土粒子を締め付ける事によって形状を維持する
結果、地盤に関係なく土のう自身にとてつもない強度が生まれた
一度固まった土のうは緩むことはない
これを敷き詰めた上に70階建てのビルが乗っても潰れないと云う
野本は進化した土のうを「D・BOX」と名付けた
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