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スポーツ選手を支える妻
●元阪神タイガースのエース:中込伸が語る八百長事件の全貌
元阪神タイガースのエースが関わったとされる八百長事件
その主犯とされたのが中込伸
1988年、ドラフト1位で阪神入団
90年代、エースとして活躍
2001年に阪神を退団
その後、台湾へと渡り「兄弟エレファンツ」で監督を務めていた
当時の報道によると賭博グループの求めに応じて八百長に協力する投手を登板させ、およそ450万円の見返りを受けていた
台湾全土を揺るがせた八百長事件
中込は台湾警察から逮捕
懲役1年8か月、執行猶予4年の判決が下された
台湾球界から永久追放
中込は犯罪者となった
●中込伸が語る八百長事件の全貌
「八百長はやっていない」と中込は八百長を真っ向から否定
「兄弟エレファンツ」で監督就任から182日目…八百長発覚
八百長は中込がとった些細な行動がきっかけだった
それはかつての教え子でもあった選手S
中込とSは元チームメイト
Sは現役引退後、指導者になりたいと中込に相談をもちかけ、食事に誘った
「監督としてピッチャーのやりくりはどうなされてるんですか?」
「俺は勝ち試合と負け試合で選手起用を分けている」
中込はSのために投手起用や先発ローテーションなど包み隠さずに教えた
熱心に聞いてくる後輩の姿に心が打たれた
そして、「これ少ないですがタクシー代。いいですから、こんなに貴重なことをたくさん教えて頂きましたし」
タクシー代を受け取り、彼と別れた
しかしこれが野球賭博に利用されることを気付く余地もなかった
その年、監督としてチームを6年ぶりの優勝に導いた
指導者として最高の滑り出しだった
優勝から5日後、中込は球団に呼ばれた
「悪いが監督はクビだ。お前八百長をやっていただろう」
球団から突如、八百長を疑われ監督を解任されてしまった
実はこの時台湾野球界に野球賭博疑惑が持ち上がっており、選手関係者あわせておよそ30名が疑われ、次々と事情聴取、逮捕されていた
台湾野球選手の平均年俸は約100万円
一方、八百長の報酬は1回100万円以上
そのため、八百長が続出
そして逮捕者の一人に中にSがいた
彼は取り調べで「中込監督も八百長をしていた」と話したため、八百長グループと勝手に断定された
Sは中込から得た情報を裏組織へ流して利用した
さらにSから帰りのタクシー代を貰っていたことが情報提供の見返りと見なされ、罪に問われた
その金額は5000円
そして監督解任から5日後の2009年11月2日、当局に身柄を拘束された
拘束から3か月後、検察は八百長の容疑者として中込を起訴
中込が5試合でおよそ450万円を受け取っていたとして懲役1年8か月が求刑
中込は無罪を主張して闘うつもりだった
しかし異国の地で裁判を続けることは様々な困難を極めた
裁判中は仕事も出来ずに無職だった
さらに裁判は何十人の逮捕者を取り調べるため、少なくても2年以上かかると弁護士に告げられた
その時、日本にいた妻は事務員として働きながら生活費を中込に送り続けた
しかし多額の裁判費用など経済的な不安が一気にのしかかり、残された家族の生活は困窮した
妻は大家に懇願し、家賃を下げてもらった
さらに私学に通う娘の奨学金を得るために高校や市役所、教育委員会などを這いずり回った
家財道具を打って現金に換えた
家族は夫が無罪を勝ち取る事を信じていた
しかし妻の努力もむなしく裁判は一向に進まなかった
すると中込に弁護士からある提案があった
「もし罪を認めれば執行猶予がつきます」
罪を認めれば日本に帰れる
逮捕から9か月、精神的にも肉体的にも追い詰められ、体重は20㎏激減
中込は保釈金500万円を払い、帰国
以降、野球とは無縁の世界でひっそりと過ごした
運送会社での仕分け業務のアルバイトで必死にお金を貯めた300万円を元手に「焼肉 伸」をオープン
現在、中込が厨房に入り、妻がホールで接客
オープン以来、1日に休むことなく夫婦2人3脚せ働いている
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