仰天クイズ!珍ルールSHOWで紹介
世界基準を作った日本人
●常識外れのカッターを作った岡田良男
印刷所で働く一人の青年の思いつきが世界を変えた
1956年、大阪府大阪市
岡田良男は大阪の小さな印刷所で働いていた
当時は手作業で紙を必要な大きさに裁断するのが当たり前
その時に良く使われていたのがカミソリの刃
しかし小さくて持ちにくい
髭や産毛を剃る時は刃全体を使っていたのだが、紙を切る場合は角の部分だけを使っていた
少し刃がかけたり、切れ味が落ちればすぐに捨てていた
岡田は「使える刃の部分はまだあるのにもったいない」と思っていた
かつて靴職人は刃物の代用としてガラスの断面で靴底のゴムなどを削っていた
そして切れ味が悪くなるとガラスを割って切れ味のいい断面を作っていた
岡田は子供の頃に見た靴職人を思い出し、刃物を割ることを思いつく
試行錯誤を繰り返し、理想的な刃の厚さにたどり着く
しかし折った刃の長さがバラバラで無駄になる
進駐軍が配っていた板チョコをヒントに刃に溝を入れることを思いつく
刃に溝があれば同じ形に折ることができる
1959年、カッターナイフを販売
驚くことに現在の形とほとんど変わっていない
当時、岡田が決めた刃のサイズ(幅9ミリ)、厚さ(0.38㎜)、角度59°などは世界のメーカーのほとんどが真似をし世界基準となっている
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