たけしの超新説研究所で紹介
●今から2000年前にコンピューターがあった!?
ギリシャ・アテネ
今から2000年以上前に栄えた古代ギリシャ
2100年前に古代ギリシャの科学者ヘロンが作った蒸気機関
ヘロンは聖水自動販売機や自動ドアなどを開発した凄い学者
一般的に18世紀の発明とされる蒸気機関
それより1800年も早くヘロンはその原理を作り出していた
タンクの水を熱して蒸気を出し、その蒸気が細い2本の管を通って噴出することで球全体を回すというもの
1分間におよそ1600回転
その回転数はエンジンと言っていいレベル
蒸気を使って物を動かす技術が古代ギリシャ時代に考案されていた
この機械のあと、千数百年の間、蒸気エネルギーが注目されることはなかった
もしヘロンがこの機械を動力として使っていたら産業革命は1800年早かったかもしれない
こうした古代ギリシャの機械は復元はされても本物は残っていない
ただ一つだけ残っているものが
●世界最古のコンピューターと云われるアンティキテラの機械
・ギリシャの国立考古学博物館
ガラスケースに収められているのは何の変哲もない鉄くず
それは3つの破片からなっている
2005年、ギリシャ・アメリカ・イギリス合同のアンティキテラプロジェクトチームが結成
アンティキテラの機械を最新科学で徹底的に分析した
プロジェクトの主要メンバーでアテネ大学天文物理学教授:ゼノフォン・ムサスによると
「イギリスのX-Tek社のマイクロフォーカスX線CT装置によって画期的な発見をした」
マイクロフォーカスX線CT装置を使えば時計など小さな金属部品が複雑に入り組んだ内部の様子を物を分解することなく透かして見ることが出来る
3つの中で最も大きく十字のスポークが印象的な破片
厚さはおよそ1.5㎝
十字の奥には大小7つの歯車が存在
さらに奥にはまた別の歯車、さらに次々と組み合わさった歯車
厚さ1.5㎝の破片の中になんと15枚の歯車があった
3つの破片全体で肉眼で8枚前後とされていた歯車が35枚もあることが発見された
アメリカのヒューレット・パッカードが開発したPTMドーム
ドームの天辺にはデジタルカメラ
周りに取り付けられているのは50個ものフラッシュ装置
撮影方法は被写体をドームの中に入れる
様々な角度に付けられたフラッシュが順々に光り、計50枚の写真を撮影
これらを合成した写真でけっして肉眼では見えない細部を写し出すことが出来る
破片にはかすかに文字が浮かぶ、それをPTMドームで撮影するとくっきりと古代文字が浮かび上がる
その結果、合計3000語の文字を読み取ることが出来た
解読すると、それらはこの機械の取り扱い説明書だった
そこには太陽や月などの天体に関する様々な文字が書かれてある
アンティキテラの機械は天体の複雑な動きをはじき出せる高度な計算機だった
復元すると
歯車が複雑に組み合わさった内部
それを金属の板2枚と木製の枠で囲った置き時計のような形状
表には太陽と月が天空で動く位置を表示板
横についたダイヤルを回すことで自動的に正確な位置を示す優れもの
さらに裏側にはいくつかの天体カレンダーがあり、数十年、数百年単位で天体運行を示すことが出来た
1609年にドイツの天文学者ケプラーが発表した2つの法則をすでに取り入れていた
一つは太陽を回る地球の軌道が新円ではなく楕円であること
そして楕円状を動く地球の速さは一定ではなく、太陽に近いと速く、遠いと遅くなること
この機械はこれらの動きを忠実に再現していた
その上、日食や月食がいつ起こるのかまで正確に予測をしていたことも分かった
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