夢の扉+で紹介
●ミネラルで究極のリサイクル発電
開発したのは東北大学教授:小濱泰昭
海水に入れるだけで発電するマグネシウム
マグネシウム+海水=電気
マグネシウムが塩水に触れると電子が放出される
それが空気中の酸素を結合される際に電流が発生
その発電量はマグネシウム1gで単三電池1本に相当
電子機器に使われている一般的なリチウムイオン電池をと比べると同じ容量で作り出せる電気の量は5倍以上
●マグネシウムが電池にならない理由
花火の火薬に使われるほど燃えやすいため
発火の危険があり加工が難しかった
さらに電解液に入れると溶けてしまう
驚きの発見は別の研究をしている最中に生まれた
それが小濱の開発したエアロトレイン
プロペラ付きの空中に浮いて走る未来の超特急
開発の目的は少しでも電気の消費量を抑える事
プロペラの推進力を利用することで消費電力は新幹線の半分以下で済む
浮いた状態で最高時速500キロの走行が可能とされている
現在アメリカの自治体が導入を検討中
その車体を軽量化するために使ったのが燃えにくくしたマグネシウム合金
2年前、マグネシウム合金の可能性に魅せられた小濱は他にどんな使い道があるのか考えるうちに、ふと考えた
「マグネシウム合金でも発電するのだろうか?」
早速マグネシウム合金を海水に浸し、即席で電池を試作
小型のファンを回してみた
「どうせすぐに止まるはず」小濱は別の仕事の為、その場を離れた
そして3週間後…小濱はスタッフに聞いた
「ファンは何時間回っていました?」
「それがまだ回っているんです」
●これは世界を変えるクリーンエネルギーになるかもしれない
一度発電したマグネシウムは酸化している
これを熱すると酸素と触媒が反応
マグネシウムだけを取り出す事が出来、何度でもリサイクルできる
●石炭も石油もウランも要らない未来
小濱は複数の企業を巻き込み、壮大なプロジェクトを立ち上げた
それは使い終えたマグネシウムを日照時間が長い砂漠地帯へ運び、太陽熱でリサイクル
日本へ戻して再利用する計画
●マグネシウム燃料電池の電動三輪車で100キロ走行実験
マグネシウム燃料電池を電動三輪車に搭載
古河電池がマグネシウム燃料電池を製作
いわき~仙台間の約100キロを走行する実験
現在リチウム電池が主流である電気自動車の未来をも変えてしまうかもしれない
2012年11月、走行実験は成功で終わった
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