econews

鈴木高広のイモ火力発電機

夢の扉＋で紹介

近畿大学 生物工学部 教授：鈴木高広

イモの力で日本の電力の10%をまかなうと云う挑戦

「イモ火力発電機」

収穫したイモをチップ状に切断

4～5日かけて十分に乾燥させたのち

石油や石炭の代わりにイモを使用する

炉の中にイモを入れるや炎を上げ燃え盛る

炉内の温度が700度を超えると発電モーターが回り出す

一部の火力発電で実際に使用されている木質チップを燃焼させると発電量は100Wh

一方、イモチップでは96Wh

つまり木質チップとほぼ同じ発電量を得られる

イモの大量栽培が可能となった場合、その発電単価は1kWhあたり10円

国産の木質チップ：17.4円、石油：38.9、石炭：10.3円、天然ガス：10.9円

・メリット１：地球温暖化防止

イモ発電も火力発電なので当然CO2を排出する

しかしイモは栽培過程で光合成をおこないCO2を吸収するため、結果的にCO2は増えず、地球温暖化防止にも結び付く

・メリット２：農業を元気に

海外から化石燃料を買う資金をイモの栽培農家へ回せる

スポンサーリンク

NELHAの海洋深層水を利用した発電技術

宮根誠司と考える！持続可能な世界とはで紹介

地球の力をエネルギーに変える最先端

●世界で初めての画期的な発電

ハワイ州立 自然エネルギー研究所、通称、NELHA

1973年のオイルショックを機に石油に代わる次世代エネルギーを開発しようとハワイ州が設立した最先端の自然エネルギー研究拠点

施設ではアワビの養殖がされている

養殖が難しいとされるアワビを陸地で育てるのが海洋深層水

海洋深層水とは地球規模で海底深くを移動している海水のこと

グリーンランドの沖で冷やされた海水は海底に沈みこみ、およそ2000年かけて地球を旅する

ハワイ島沖はその海水が海面に近付く場所

直径1.4ｍ、長さ2000ｍの巨大なパイプで海洋深層水を汲み上げる

水深が海岸から急激に深くなる地形を利用した独自の汲み上げ方法

●海洋深層水を利用した発電

湾曲した太陽光パネルが中心にあるパイプを温める

パイプの中には植物性オイルが入っている

太陽熱で300℃に温めたオイルで水を蒸発させ、その蒸気でタービンを回し発電する

蒸気は海洋深層水で冷やされ、再び水に戻る

それがずっと繰り返される

スポンサーリンク

スチームベントを利用したキラウエア火山のプナ地熱発電所

宮根誠司と考える！持続可能な世界とはで紹介

地球の力をエネルギーに変える最先端

ハワイ島のキラウエア火山は大噴火を繰り返している

溢れ出た溶岩は海へと流れ、冷えて固まり陸地を生み出す

通常の火山はマントルが溶けて上昇したマグマだまりの溶岩が噴出する

しかしマントルに直結したホットスポット上にあるキラウエア火山はマグマが直接より激しく吹き出す

地下から蒸気が噴出するスチームベント

地下に染み込んだ水がホットスポットのマグマで熱せられ水蒸気となって吹き出している

この自然の力をエネルギーに変える試みが行われている

・プナ ジオサーマル ベンチャー（プナ地熱発電所）

ジオサーマルとは地中熱の有効活用

発電所の地下にある地下水はホットスポットのマグマで熱せられ絶え間なく蒸発する

その蒸気を利用してタービンを回し発電

使った蒸気は再び地下に戻し、継続的な発電が可能となる

この発電所はハワイ島の発電のおよそ20%をまかなっている

スポンサーリンク