みんなの家庭の医学で紹介
・慶応義塾大学病院 リウマチ内科 教授:竹内勤
●危険な関節痛の見分け方
Q:新しい牛乳のパックの口を開けられますか?
実際に病院で行われているチェック
スムーズに開けられなかった人は関節リウマチの可能性が
●症状
朝だけ起きる奇妙なこわばり
剣山で神経をえぐるような痛み
●関節リウマチとは?
免疫の異常により発症する病
本来免疫細胞は血液に乗って全身をパトロール
ウイルスや細菌などの外敵を見つけると攻撃し排除する
しかしその免疫細胞が何らかの理由で異常をきたし自分の身体の組織を攻撃
それが関節で発症し激しい炎症のよる腫れ、痛み、関節破壊を起こす
患者数は全国に70万人
圧倒的に女性に多い病。女性ホルモンが免疫を活性化しやすい
早期発見が難しく発病から2、3年で手や足が変形。気付いた時には関節が壊れている
元には戻らなくなってしまう事も
早期は関節の痛みだけで変形は目立たない
40歳代の発症が多い
関節リウマチで障害される関節の部位で一番を多いのが手の指
怪我や普通しない動作などをしたため関節に痛みが出たと勘違いしてしまう
●関節リウマチを起こす要因
遺伝3割、環境7割
環境とは、繰り返し感染症にかかる、怪我をしたり、妊娠、出産したりなどの肉体的ストレスがひとつ
●関節リウマチと加齢による関節症との見分け方
・痛み・違和感が出る関節の場所
加齢による関節症はおもに第1関節症に痛みが出るのが特徴
関節リウマチは第1関節でも発症するが、多くは第2関節、第3関節
・痛み・違和感が出るタイミング
加齢による関節症は動かしている時、動かした後に強く症状が出る
関節リウマチは朝起きて動かした時に強く症状が出る
・関節の腫れ方
加齢による関節症は関節を触ると硬い
関節リウマチの腫れ方は触るとブヨブヨして弾力がある
●リウマチ結節
皮膚や内臓に出る事がある
●関節リウマチの治療法
薬の服用/点滴による治療法
全国に4300名いるリウマチ専門医が投薬による効果的な治療を行っている
様々なリウマチの治療薬はあるが体質により効きめの個人差が大きい
●関節リウマチの最新治療
・慶応義塾大学病院:東京都信濃町
遺伝子発現パターンを使って薬の有効性を予測する最新治療
今まで長期間を要した薬の適合を遺伝子検査で期間を短縮する
関節リウマチの患者100人の免疫細胞の遺伝子発現パターンを解析
3万もの遺伝子を調べ寺際の症状や薬の効果と照合
「遺伝子解析検査」1回10万円(保険適用外)
「最新のリウマチ薬治療」年間約50万円(保険適用3割負担)
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