名医/医療技術

片頭痛と危険な頭痛の見分け方

世界一受けたい授業で紹介

獨協医科大学 平田幸一

10年間で8000人以上の頭痛の原因を解明してきた

●片頭痛と危険な頭痛の見分け方

・休日に起こる週末頭痛

ストレスがあるとセロトニンが分泌される

仕事が忙しい人はストレスのため普段からセロトニンが出て血管が縮まっている

それが週末になりリラックスするとセロトニンが減少して血管が拡がる

すると周りの神経が刺激され痛みが起こる

ハラハラするゲームをしたり、交換神経が緊張するカフェインが入っているコーヒーを飲んで脳の血管を収縮させる

・運動後、運動中 頭痛に襲われる重量挙げ頭痛

重量挙げのように息を止めて一気に力を入れる運動をすると

力んでしまうため脳に圧力がかかる

運動後に起こる頭痛は緊張から解放されて血管が拡張して起こる

緊張を緩和を繰り返し過ぎない事

クールダウンを上手くやらないといけない

・ポニーテール頭痛

頭皮を引っ張る事で脳神経が刺激を受けて起こる

・入浴頭痛

お風呂に入り脳の血管が拡張して起こる

●命にかかわる危険な頭痛 最も注意してほしい3つの症状・病気

１、徐々に酷くなる・手足のしびれが伴う

→慢性硬膜下血腫・脳腫瘍の疑い

２、頭を激しく殴られたような痛み

→くも膜下出血・脳出血の疑い

３、発熱・嘔吐・意識障害を伴う

→髄膜炎・脳炎の疑い

風邪と間違えやすい、4、5日も良くならない場合は病院に行った方が良い

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片頭痛を注射で治すポツリヌス治療

セカンドオピニオンで紹介

●頭が痛い…突然やってくる片頭痛

片頭痛：主に頭の片側が発作的に脈打つように痛む

症状がひどくなると吐き気をもよおしたり、あまりの痛みに立っていられなくなる

片頭痛に悩む人は約840万人

割合は女性の方が多く、男性の3.6倍と云われている

脳の件感は収縮と拡張を繰り返し、血液の量を一定に保つよう調整されている

この調整役を担っているのが血小板から出されるセロトニンという物質

ストレスや環境の変化によって大量に放出されると血管が拡張子三叉神経を刺激

三叉神経から分泌された炎症物質が大脳に伝わり片頭痛を引き起こす

一度起こると数時間から人によっては2～3日続いたり、毎日のように悩まされる人も…

●名医が薦める片頭痛の治療法とは？

●片頭痛の薬で治す

・東京女子医科大学 汐留シティーセンター セントラルクリニック：清水俊彦

患者の頭8カ所に電極をセットし、周波数の違う光を当てながら脳波を診る

脳波を診て、どの薬を処方するか選ぶ

主に処方するのはトリプタン

この薬には血管を収縮させる効果があるため、片頭痛の治療には最適

さらに脳波の測定だけにとどまらない

MRIを片頭痛の診察で使う医師は少ない

片頭痛と同じような症状をきたす脳の病気を見極める

●片頭痛を注射で治すポツリヌス治療

・八重洲 痛みの診療室 院長：寺本純

片頭痛を完全に治すことは不可能

だからいかに痛みを和らげるかがポイント

処方する薬はトリプタン製剤

どうしても改善されない患者にはポツリヌス治療

ボツリヌスとはボツリヌス菌と云う細菌から抽出したタンパク質

それを製剤化したボトックスという薬を使用する

ボトックスには本来筋肉を緩める効果がある

見事なまでにシワが伸び、若返りの薬として世の女性から注目を集めている

ハリウッドの女優のシワ伸ばしをしようとボツリヌス毒素を注射したところ、片頭痛持ちだった女優の片頭痛も改善されたと云う

これを機にアメリカやイギリスでは片頭痛の治療に広く使われる事となった

日本では保険が適用されない

寺本氏はボトックスを個人輸入し、これまでに70%の患者の症状を改善させた

ボトックスを打つ場所は全部で15カ所、顔7カ所、顔の側面には左右3カ所、後頭部2カ所

治療代はは5万円前後

●片頭痛を誘発する恐れのある食べ物は？

ワイン、チョコレート、チーズの発酵食品、柑橘類など

片頭痛が起こりやすい時に、たくさん摂りすぎると良くない

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