みんなの家庭の医学で紹介
名医ならこう判断するセカンドオピニオン
●治らない胸やけ
兵庫医科大学病院:兵庫県西宮市
食道と胃の名医:三輪洋人(上部消化器科 教授)
これまでに食道や胃の病に悩む1万人以上の患者を治療
患者の訴えに隠された真実を探り当てる
患者の言葉には思い込みや勘違いも潜んでいる
●30代女性の悩み:お腹の張りが治らない
・昨年11月からお腹が張るように
・ウエストが20センチ増
・お腹の張りは一定ではない
・整腸剤を飲んでも治らない
ファーストオピニオンは原因不明のお腹の張り
三輪先生の問診
・お腹の張りが強い時、排便すると良くなるか?→良くなる
・お腹の張りが強い時、排便の回数に変化はあるか?→出ないことが多い
・お腹の張りが強い時、便の硬さに変化はあるか?→硬くコロコロした便が出る
・食事で張りが変化するか?→食後に悪化
●三輪先生のセカンドオピニオンは「新原因SIBOによる過敏性腸症候群」
主にストレスが原因で腸が過敏になり下痢や便秘などの症状が出る病
・診断基準に2つ以上当てはまる
・3か月以上症状が続く
食後に悪化する、ストレス以外にガスを多く生み出す原因がある
その原因がSIBO:小腸内の最近の過剰増殖
SIBOは食べた後、お腹が張ることがある
●治療法
消化を助ける消化酵素剤による治療が有効
お腹の中で発酵しやすいパンや麺類などの小麦製品を控える
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