夢の扉+で紹介
日本人の3人に1人はガンで亡くなると云う
患者はただ寝ているだけで痛みはない
体にメスを入れる事無く体内のガン細胞を消してしまう
治療時間はたったの30分
数回の治療で済むと云う画期的なガン治療
これまで手術が困難と言われてきた患者を救ってきた群馬大学 医学部 教授:中野隆史
・群馬大学医学部付属病院:群馬県前橋市
ここで行われるのは「重粒子線ガン治療」
ガン細胞を消すために体の外から重粒子線(放射線の一つ)を当てると云う治療
まず前もって型取りした固定具を装着
次にガンの形にくり抜いたポリエチレンのブロックを天井に取り付けられた機械にセット
これでガンの場所に重粒子線を当てる
重粒子線の照射はわずか1~2分
そのメカニズムは世界最先端
メタンガスからガン細胞を狙う重粒子線の元となる炭素イオンを作り出す
その炭素イオンを直径20mの加速器を使い、光の速さのおよそ70%、秒速20万キロまで加速
とてつもないスピードでガンに撃ち込まれる
通常エックス線などの治療では皮膚の表面に最も影響が出てしまう
一方、超高速の重粒子線は周りの臓器など正常な場所には影響を与えず、ガンだけをピンポイント攻撃
ガン細胞を殺す力はエックス線と比べて2~3倍強い
外科手術が難しい体の奥にできてしまったガンの治療も効果を発揮している
●課題
施設は全国に3カ所しか普及していない
・放射能医学総合研究所 重粒子医学センター
・兵庫県立粒子線医療センター
・九州国際重粒子線がん治療センター
そのため保険の適用外
治療費はおよそ300万円前後
さらに最先端の設備を使いこなすには様々な分野の専門スタッフが必要
●九州国際重粒子線がん治療センターでは最新のビームが導入されている
これまでの重粒子線は太い重粒子線をガンの形に絞って当てている
これを極細のビームにし動かす事でガンを狙う精度を極限まで高めようとしている
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