夢の扉+で紹介
スペースシャトルに代わる次世代の主役「宇宙エレベーター」
宇宙までエレベーターで昇って行く
ロケットより低コストで環境にも優しいニューテクノロジー
ロケットは積載する貨物の10倍の燃料が必要
日本大学教授 工学博士:青木義男
●夢の技術エレベーターで宇宙を目指せ
日本の宇宙エレベーター技術競技会
600mの高さから吊るされたケーブル
クライマーと呼ばれる小型の昇降機
通常のエレベーターであればカゴの部分にあたる
クライマーの場合、2つのローラーでケーブルはさみ、摩擦の力で昇降する
将来、このクライマーが貨物や人を乗せる
宇宙エレベーターの要となる技術
30年ほど前、SF作家:アーサー・C・クラークの小説「楽園の泉」に登場し知られるようになった
当時はまだ空想の産物だった
21世紀を迎えるとあのNASAが実現可能なテーマとして研究に乗り出した
地球と宇宙をとてつもなく長いケーブルでつなぐ
地球から3万6000キロにある人工衛星の軌道
そこは地球の重力と遠心力が丁度釣りあい安定する場所
ここに宇宙ステーションを作り、ケーブルを地球まで下ろしていくと云う壮大な計画
問題は過酷な宇宙空間や大気圏の環境に耐えるケーブルの強度だった
解決の糸口を見つけたのが日本、新素材カーボンナノチューブ(CNT)の発見だった
アルミニウムの半分の軽さで鋼鉄の20倍以上もの強度をもつ画期的な素材
宇宙エレベーター計画が一気に現実味をおびた
経済産業省も2050年までにカーボンナノチューブを使った宇宙エレベーターの実現を目標にかかげている
クライマーの研究の第一人者:青木義男
メイドインジャパンの宇宙エレベーターを実現すべく2009年から協議会を開催
第1回からクライマーが昇るケーブルの長さを倍にしている
第3回宇宙エレベーター技術競技会
全国から理工系の大学、社会人精鋭16チームが出場
青木義男の研究室も出場し、3位となった
ミュンヘンで行われる世界大会、ヨーロッパ宇宙エレベーター競技会への挑戦
参加できる条件は機体の重量の10%以上の貨物を搭載+総重量10kg以内
現在のクライマーは11kg、2kg近くも軽くしなければならない
性能に響かない箇所に穴を開ける事で減量に成功
参戦したのはドイツ、アメリカ、日本から世界トップレベルの5チーム
青木研究室のクライマーは準優勝となった
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