解禁!暴露ナイトで元法務教官のジャーナリスト:草薙厚子が酒鬼薔薇事件について語った
●酒鬼薔薇 神戸児童連続殺傷事件
1997年、酒鬼薔薇聖斗と名乗る当時14歳の少年Aが数か月に渡って複数の小学生を殺傷
中学校の正門前に切断した被害者児童の頭部を置くなど少年犯罪史上、最も残忍な事件の一つとして世間を震撼させた
事件後、少年Aは医療少年院へ送致された
少年犯罪の場合、親族以外の接見や裁判の傍聴などは禁止されているため取材は困難
元法務教官のジャーナリスト:草薙厚子は独自のルートで少年Aの取材を敢行
●少年Aが事件を起こした原因
三兄弟だった少年Aは長男、次男は年子だった
母親の愛情は弟に奪われ、長男として厳しく育てられた
母親から叩かれることも多かったと云う
そして自分は愛情を注がれていない、と思い続けていく
母親の愛情が伝わらず、家族の中で独り孤立
日々の悩み事を誰にも相談できず思春期を迎えてしまう
少年Aは一度も女性に興味を持つ事もなかった…初めての○○は猫を殺した時だった
それを友人に話した時に「お前変じゃないか?」と言われ、さらに孤立する
初めはカエルやナメクジを刻んだりして快感を得ていた…
猫の舌を切って塩漬けにして大切に所持
でもそれだけでは自分は欲求を満たされない
暴力シーンのビデオを観て自慰行為をした
そして「人を殺してみたい」と高ぶるまでエスカレートしていく
●医療少年院で行われた少年A矯正プロジェクト
全体がゴムで出来ている保護室、真ん中にトイレがあり24時間監視されている
少年Aは逮捕時に死刑を希望していたため、いつ自殺するか分からない状況だった
そのまま2年間、彼は心を開かなかった
通常、医療少年院では2年と云う処遇過程を設けたG1、そして同じく2年で外国人対象のG2に分けられていた
少年Aの持つ問題性が極めて深刻であるため、新たに2年以上の長期処遇過程を設けたG3が創設された
育て直しをしようと「赤ちゃん包み込み作戦」と云うプロジェクトを始動
母の愛情を知らない、だから赤ちゃんのように包み込んであげながら成長させようと…
●少年Aの矯正のために疑似家族を作った
母親役である精神科医の女医は毎日少年Aを訪ねた
こんな風に自分のために毎日話に来てくれる人がいるんだ、と徐々に少年Aの心が開いていく
今まで女性への意識が全くなかった少年Aは、母親役の女医に恋をした
7年間に及ぶプロジェクトの結果、少年Aは矯正したと見なされ、仮退院する
少年Aは家族と一緒に暮らさず、他人の支援を受けて働いている
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