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●ガンに侵され座ったまま絶命した女優:深浦加奈子
1994年、ドラマ「スウィート・ホーム」で息子の受験に燃える教育ママを熱演
1996年、ドラマ「ナースの仕事」、名脇役として多くのドラマで活躍した深浦加奈子
2008年、深浦加奈子 突然の死、痛みに悶えて座ったまま絶命
そして死後、明らかにされた死因…誰もが驚きを隠せなかった
大腸ガン、肝臓ガン、胃ガン、縦隔ガン、肺ガン…全身をガンに蝕まれていた
彼女は末期ガンであることを公表せず、5年もの間 女優を続けていた
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20002年冬、「下っ腹が変なの」と単なる生理痛…深浦はそんな風に考えていた
しかし数か月後、撮影現場で猛烈な腹痛を訴え緊急搬送
下された診断結果が「S状結腸ガンがステージ3まで進行しています」
ガンの生存率は80%、手術が成功すれば治癒されるはずだった
開腹したところリンパ節に転移している事が判明
そのためガンの発症を抑える抗がん剤による継続治療が必要とされた
母は「仕事を辞め治療に専念するよう勧めた」
しかし、断固として仕事を減らそうとしなかった
そして彼女は周囲に心配をかけぬようガンを隠し、
マスコミや見舞いに来てくれた友人には腸閉塞と公表した
そしてガン手術からわずか1ヵ月、退院したその日に撮影現場に向かった
●ガンを隠してまで女優を続けた理由
両親の影響を受けミュージカルや演劇が大好きだった深浦
1980年、大学在学中に小劇団で女優デビュー
人が演じたがらない悪役や癖のある難役を好んで演じ、
舞台関係者には知る人ぞ知る女優となっていった
現実は厳しく30歳を過ぎてもアルバイト生活
33歳にしてドラマ「スウィート・ホーム」に出演
以来、遅咲きだった彼女は仕事が恋人と公言し生涯独身を貫いた
苦労を重ねて掴んだ憧れの女優業…だからこそ絶対に失いたくなかった
この後、5年をかけてガンは深浦を蝕んでいく
ガンの転移を抑える抗がん剤治療には激しい副作用が伴う
抜け毛が激しくなった彼女はウィッグを着け、演技を続けた
しかし発症から2年、抗がん剤の効果もなく…肝臓ガン発症
すでに手術が不可能な状態となっていた
深浦は激しい痛みに苦しみに耐えながら放射線治療に挑んだ
発症から3年目には胃ガン、縦隔ガン、そして肺にも転移した
深浦のガンはついに末期ガンの状態に
話す事も辛くなり、ついには酸素ボンベが手放せない状態となった
肺に痛みがあるため横になることさえできず、ただ痛み止めのモルヒネを打つ毎日
もはやガンが直る確率はゼロに近い
病院では深浦が苦しまずに最期を迎えられるよう終末期医療も検討された
しかし深浦は終末期医療を拒否
「どんな役でもいいから、もう一度 舞台に立ちたい」
そんな中、一つの出演オファーが届く
家族は出演を引きとめたが、女優魂で出演を決意
ボロボロの体で稽古に挑んだ
母は勤めていた会社を辞め、全力で深浦をサポート
そしてついに人生最後の舞台に立った
共演者も客も彼女が末期ガンだと誰も知らない…
一度の咳払いすることなく2時間の芝居を演じきった
それからわずか半年後の2008年8月25日、深浦加奈子 永眠
彼女は最後までガンと闘い、痛みに耐え座ったままこの世を去った
そして深浦は墓ではなく葉山の海で眠っている
「私が死んだら骨を海に撒いて、いつか世界を渡って演技したいの」
その遺言通り、家族は彼女が愛した葉山の海に散骨した
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