吉高由里子を発掘した映画監督：園子温

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●吉高由里子を発掘した映画監督：園子温

「地獄でなぜ悪い」でトロント映画祭で観客賞を受賞

園子温はオーディションで俳優を選ぶ時、決めていることがある

それは無名の新人を発掘して育てる事

2009年に公開した「愛のむきだし」で発掘したのが満島ひかり

女優としては全く無名だった満島はこの作品で数々の新人賞を受賞

2012年に公開した「ヒミズ」では染谷将太と二階堂ふみ

新人2人を主演に抜擢、2人はベネチア国際映画祭で日本人初の最優秀新人賞を受賞

中でも園子温が一番印象に残っているのが、

2006年に公開した「紀子の食卓」で起用し、大女優へとなった吉高由里子

主人公の妹という重要な役を選んでいた時、当時まだ何の作品にも出ていない吉高のプロフィールに目が止まった

それは写真しか載っていない紙1枚

吉高のプロフィールが気になりオーディションに呼ぶと…

「夢は何か？」と聞くと「バラエティーでタライが上から落ちてくるのが夢」と答える

当時、高校生だった吉高は緊張するそぶりが全くなかった

そして吉高を起用するとスパルタ指導が始まる

吉高の最初にシーンは90テイクを数えた

芝居の緊張感を持たせるために吉高を狭い部屋に閉じ込めた事も

厳しい指導により吉高の演技力は飛躍的に成長し、

この作品でヨコハマ映画祭 私有集新人賞を受賞した

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