夢の扉+で紹介
●メイド・イン・ジャパンの宇宙旅客機
スペースプレーン:宇宙旅行を1人100万円で可能にしようとする近未来の旅客機
九州工業大学:米本浩一 教授
引退したスペースシャトルは本体より大きな燃料タンクが必要だった
また上空で切り離されるロケットブースターの回収や整備も手間がかかり、
打ち上げ費用は莫大だった
一方、スペースプレーンは切り離す燃料タンクもロケットもいらない
スペースシャトルの周回軌道より低い、高度100kmの宇宙空間を目指す為
帰りは翼で滑空し、パラシュートを開いて着陸、低コストで済む
まるで海外旅行のような手軽さで宇宙を目指す
実験機を組み立てているのは米本教授の教え子たち
ハイテクが詰まった機体はほとんど学生たちの手作り
それでも高度な取り組みが評価され、
その打ち上げ実験は異例のJAXAとの共同研究に認定された
8年前にスタートしたスペースプレーンの研究は今日まで順風満帆とは言えなかった
7年前に打ち上げた5号機、パラシュートで安全に着地する事を目指したのだが、上昇して間もなく失速
2か月後、全長1m近い7号機、上昇は上手くいったのだが、またしても着地用のパラシュートが開かないまま
3年前(2010年7月)の12号機の悲劇は報道カメラの前で起きた
予定の高度の半分にも届かないうちに機種を下げ始める
パラシュートは作動したが間に合わず…ロケットは無残な形で回収された
米本教授は失敗しても前を向き続けた
「挑戦のないところには失敗もない、その代り成功もない」
去年3月、滑空するための翼を持った14号機が完成した
打ち上げ実験は宇宙遊覧をイメージして高度1kmまで上昇、その後翼を使った滑空態勢に入り右旋回した後、地面へ向かって下降、地表が近づいたら機首を引き起こし、パラシュートを開いて着陸する
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