夢の扉+で紹介
光る太陽や蛍光灯を当てるだけで汚れを落とし、
さらには細菌やウイルスを撃退する驚きのタイルがある
現在、飲食店や病院で効果を発揮し、話題を呼んでいる
開発したのは北九州で製鉄加工している山本厚生(フジコー)
平和通駅での実証実験では
通常1㎝×1㎝のタイルに臭いの原因となる細菌やウイルスが1億~10億個がいるが、
それが1個~10個に激減している事が分かった
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●細菌99.9%撃退するタイル
菌やウイルスを撃退するタイルにコーティングされた光触媒技術
光を当てるだけで殺菌や消臭を可能にする
使われる材料は酸化チタン
まず酸化チタンに光が当たると空気中の酸素や水分と反応、活性酸素が生まれる
それが細菌やウイルスを攻撃、分解
この効果が、光があるだけで半永久的に持続する
10年前、この光触媒に注目した山本
しかし、当時の常識ではその能力を最大限に活かすのは極めて困難とされていた
光触媒の材料である酸化チタンは粉末状
それを接着剤と混ぜ塗りつけて使用されていた
ところがその方法では接着材の分だけ光触媒の密度が薄くなる
そのため本来の効果が十分に発揮できず、また剥がれてしまうケースも多かった
ならば接着剤を使わずに貼りつける…
経営を圧迫するほどに開発は続き、700人ものリストラを出した
苦労を重ねた先に真似できない技術だからこそ意味がある
接着剤を使わずに貼りつける方法として選んだのは溶射という金属加工の技術だった
溶射とは高温高速で材料を衝突させコーティングさせる技術
温度が2000度と高温なため光触媒の機能が大きく損なわれてしまう
温度を低くすると接着力が低下、コーティングできない
これまで燃料を燃やすのに使われていたのは酸素のみ
そこに燃えにくい窒素を含む空気を含ませることで勢いを落とさず温度を下げられることに成功
開発開始から10年、2004年、光触媒溶射機が完成した
今後、畜産の現場や人が多く集まり細菌やウイルスが蔓延しやすい場所でもその効果が期待されている
●光触媒空気清浄器
床に敷くタイルではなくどこにでも移動可能な空気清浄機タイプの光触媒
ポイントは光触媒のフィルター
内側から光を当て続ける事で空気中に漂う有害物質を徹底的に叩く
フィルターにも細菌は検出されることもない
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