夢の扉+で紹介
夏場に起こるゲリラ豪雨
京都大学 防災研究所 教授:中北英一
予測困難なゲリラ豪雨を予測したい
中北英一は日夜研究を続けてきた
●ゲリラ豪雨と激闘!巨大バルーン
情報通信研究機構 NICT沖縄電磁波技術センター:沖縄県恩納村
中北は国内外の大学から教授や学生を集めた最先端の気象観測プロジェクトのリーダー
観測に欠かせないのが巨大なバルーン
吊るされるのはビデオゾンデ
小型ビデオカメラを搭載している
ビデオゾンデを飛ばすのは雨雲の中
箱の中に入った雨粒をカメラが撮影し、その形状を観測する
中北は気象レーダーでは正確に把握できない雨雲の中の状態を観測し、データを集めることでゲリラ豪雨の予測に役立てようとしている
嵐の中、バルーンを放つ
撮影した映像を見てみると、高度によって姿を変える雨粒を捉えていた
中北の夢は気象レーダーだけでゲリラ豪雨を予測すること
ゲリラ豪雨の予測システムを全国に広げたい
中北のプロジェクトを文部科学省も支援している
夢の実現に向けて今はありとあらゆる雨雲のデータを集めることが肝心
1ヵ月にも渡る沖縄での観測
神戸市を流れる都賀川
普段は穏やかな水辺で起きた出来事が中北がゲリラ豪雨を研究するきっかけとなった
2008年7月28日に起きたゲリラ豪雨による水難事故
川辺で水遊びをしていた子供など16人が突然の鉄砲水に流され、5人の尊い命が奪われた
中北はすぐに事故当日の都賀川周辺の気象レーダーの画像を集め、学生たちと分析をした
するとレーダーの画像にゲリラ豪雨の元になった小さな雲を発見した
その小さな雲がわずか20分ほどで巨大な積乱雲に急成長し、あの日都賀川の上流に激しい雨を降らしていたことが分かった
ゲリラ豪雨の卵を判別するには実際に雲の中を調べ、ゲリラ豪雨のメカニズムを解明することが必要だった
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