ザ!世界仰天ニュースで紹介
1999年、200万部のベストセラーの著者:山中登志子
当時、彼女はテレビ出演や雑誌の写真掲載を断っていた
その理由は顔だった…
彼女はアクロメガリーという病気だった
●突然顔が変わってしまうアクロメガリー(先端巨大症)
100万人に3、4人と云われるこの疾患は脳にできた腫瘍が原因
ホルモンを分泌する脳下垂体にできた腫瘍によって成長ホルモンが異常に分泌され、額やあごの骨が著しく成長し、さらに手足の肥大などを引き起こす
1966年、山口県岩国市
3580gの健康体で生まれた登志子は愛嬌のある顔立ちで金でも評判の女の子
明るい性格で学校の人気者だった
そんな彼女に異変が起きたのは、高校2年時…
鏡を見る度、顔のむくみが気になった
さらに足がむくんで靴が入らない
この時、彼女の脳にはすでに腫瘍が…そして顔が変わっていく
彼女の変化は学校でも噂になった
誰も病気だと思わず、ダイエットを始めた
しかし効果はあらわれるどころか顔はみるみる変化していく
成績優秀だった彼女は高校を卒業後、お茶の水女子大学に進学
上京してひとり暮らし始めてからもダイエットに励んだが、顔はどんどん大きくなった
そして大学2年の健康診断で糖尿病の疑い
糖尿病はアクロメガリーが引き起こす代表的な合併症のひとつ
医師は肥大した顔や糖尿病と云う症状からアクロメガリーを疑い検査を勧めた
その結果、彼女の脳に小豆大の腫瘍が発見された
22歳の時、腫瘍の切除手術が行われた
脳下垂体にできた腫瘍を摘出する手術は脳の損傷を最小限に抑えるため、頭を開くのではなく鼻から腫瘍を取り除く方法が採用
手術は無事成功
だが、彼女の心には大きな傷が残った
大学を卒業した彼女は出版社に就職
“できるだけ人目につきたくない”その思いから取材には出ず、原稿のチェック、特定の作家とのやりとりなどオフィスにいる仕事を選んだ
その一方で年を重ねるごとに結婚したいという気持ちも芽生え、そんなある日…
数年前から仕事上のやりとりをしていた男性から誘われた
容姿に関するコンプレックスはあったが素直に嬉しかった
優しく話も合った彼と付き合うことになり、顔や病気の事も打ち明けた
彼はそんな山中の全てを受け入れてくれた
“そんなに顔を気にしているなら”と彼に整形を勧められた
“彼も私の顔が気になるんだ…”と思い、泣いた
その日以降、彼とはギクシャクしてしまい結局別れた
しばらくして彼は私の外見ではなく中身を見てくれていた…と思えるようになった
外見にとらわれていたのは私…大切なのは中身…
この思いをヒントにヒット商品の中身を彼女なりに分析し本にまとめた
それはベストセラーとなった
一気に彼女は注目された
当時、メディアにその姿を見せることはなかった
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そんなある日、脳の腫瘍が再発した
再発した腫瘍は脳の血管に絡みつくようにできていた
血管を傷つける恐れがあったため摘出手術は困難とされた
そのため異常なホルモンを抑える薬を射ち続けた
彼女は一人の医師を知る
脳神経外科医、アクロメガリー治療の権威:山田正三 医師
わらにもすがる思いで医師の元を訪れた
2003年、腫瘍を摘出する手術が行われた
山田医師によって血管に囲まれた腫瘍の大部分の摘出に成功
この手術により病状は大きく回復
その後、体調が戻った彼女はアクロメガリーの患者会にも参加
より多くの人にこの病気を認知してもらうため活動を行った
2009年、自身の闘病記を発表
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