奇跡体験!アンビリバボーで紹介
●皮膚を溶かし全身を蝕む殺人バクテリア
2012年5月1日、アメリカ・ジョージア州に住むエイミー
彼女はこの日、友人と一緒にジップラインと云うロープを使った遊びを楽しみに来ていた
だが、ロープが切れてしまい川に転落、その拍子に川底の岩で左足のふくらはぎを深く切ってしまった
その後、病院で治療を受けたエイミーは、さほど傷みを見せるそぶりもなく、その日は自分の足で歩いて帰宅
事故から2日後、回復するどころか増していく痛みに耐えかねて、エイミーは再度病院を訪れる
その傷口はキレイに縫合されたまま、特に変わった様子はなかった
「化膿している感じはないですね、鎮痛剤を出しておきます、たくさん縫ってますから、しばらくは我慢するしかないですよ」
しかたなくその日も家に帰ったエイミーだったが…
事故から3日後…
病院から帰宅したエイミーは突如高熱を出して救急車で再び病院に運ばれてきた
わずか十数時間で傷口の周囲の皮膚や肉が溶けるようになくなっていた
検査の結果、緊急手術が行われたのだが、エイミーは左足の切断を余儀なくされた
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佐賀大学医学部付属病院 汗腺制御部:青木洋介によると
壊死性筋膜炎…ある種類のバクテリアが人体に感染すると細菌が血流にのって四肢から順に壊死
やがては身体中の組織を次々と壊死してしまう感染症の一種
皮膚を溶かして身体中を侵食していくことから「人喰いバクテリア症」と言われる
この恐ろしい病気を引き起こす殺人バクテリアの正体が溶血性連鎖球菌「A群β溶連菌」
A群β溶連菌とは人が主な宿主とされ口や喉、皮膚などから感染すると考えられているが、詳しい感染経路など未だに不明な部分も多い
しかしエイミーの体内からこのA群β溶連菌は検出されなかった
殺人バクテリアはこれだけではない
事故から16日後…
左足の切断手術から2週間後、エイミーの容態が再び悪化
このままでは全身がやられると判断した医師は再び手術を決断
残っていた右足、両手までも切断することになってしまった
原因不明の壊死性筋膜炎に侵されたエイミー
彼女の体内からある細菌が大量に検出された
「アエロモナス・ハイドロフィラ」
主に淡水域の河川やその周辺の土壌に生息
この最近は観賞魚マニアの間では以前からよく知られた存在だった
水槽の水をしばらく変えなかったり、事前に煮沸殺菌を行わなかったりすると金魚や鯉の体にウロコが逆立つ症状や、体に穴が開いた症状などが表れることがある
その原因となる最近こそがアエロモナス菌
川で泳いだりして口から体内に入っても問題ない、まれにお腹を壊したり、下痢になったりする程度
アエロモナス菌は傷口から大量に感染すると稀に壊死性筋膜炎を発症させることがある
その場合、健康な人でも感染する
日本でも今から20年ほど前、漁師に指に釣り針が刺さり、そのまま放置していたところ腕が壊死、その後彼は肝機能障害を起こし、多臓器不全で死亡した
調査の結果、体内からアエロモナス・ハイドロフィラが検出された
さらに他にも大阪の男性が汲み上げポンプの下敷きとなり骨折
その時アエロモナス・ハイドロフィラに感染し、4日後に死亡する事故も起きている
エイミーの容体は予断は許さないものの壊死の進行は止まり、間もなくリハビリが開始される予定だと云う
アエロモナス菌は消毒された場所には生息しない
川や池などでケガをした場合、傷口を消毒して治療を受ける
市販の抗生物質入りの軟膏を塗るのも効果的
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