夢の扉+で紹介
彼が世界を虜にしている理由が美し過ぎる水槽:ネイチャーアクアリウム
東京スカイツリーのすみだ水族館の入り口を飾ったのは彼の作品
水景クリエイター:天野尚
「ただただ魚を展示するのではなく魚の棲む環境を見せる」
主役は魚ではなくうっそうと茂る水草
・アクアデザイン アマノ:新潟県
全国からファンが集まりネイチャーアクアリウムに見惚れている
ネイチャーアクアリウムとは水槽の中に自然を再現させること
自然の石や流木を印象的に配置し様々な水草を緻密に植える
まるで本物の自然であるかのような風景を水の中に造り上げる
時が経つと水草が育ち水の中に豊かな森が生まれる
普通、水槽には魚のために酸素を入れるが、彼の水槽には入れるのは真逆の二酸化炭素
水草が光合成し二酸化炭素を吸い、酸素を吐き出してくれる
天野が幼い頃、毎日遊んでいた鎧潟(新潟県)
水草が生い茂り、たくさんの生き物が暮らす楽園だった
昭和43年、鎧潟の干拓が始まった
水は堤防の外に排出され鎧潟は干上がり、田んぼに姿を変えた
豊かな水野風景は一変した
水草は生き物たちに家を与え、餌場となり、酸素をくれる
その水草がこの地球上から次々と消えている
人間だけが住める環境で良いのか?
天野は鎧潟の復活のために動く
田んぼを水の下に沈めると云う無謀とも思える構想
自宅もかつての鎧潟の淵に建てた
ヨーロッパでは日本生まれの環境カルチャーとして完全に定着していた
天野が作ったネイチャーアクアリウムは世界50カ国以上に広がっている
かつて水槽で水草を栽培するのは不可能と言われていた
鎧潟が干拓されたころ、天野は家で水草で水草を育て始めた
でもすぐ枯れた…何度やっても枯れた
そして24歳の時、水草には酸素でなく二酸化炭素が必要であることに気付く
天野は頭を抱えた、友人とスナックに行き、ヤケ酒のようにハイボールを注文した
注がれた炭酸水にヒントがあった
原料は水と二酸化炭素
店にあった全ての炭酸水を持ち帰り、水槽の中に入れた
真珠のような泡が生まれ、面白うように水草が育つ
こうして常識破りの二酸化炭素を入れる水槽が誕生した
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