夢の扉+で紹介
世界遺産の二条城をライトアップする灯籠はある意外な燃料で灯っている
その原料は私たちが毎日出している紙ごみや生ごみ
ゴミから燃料を作る究極のリサイクル
都市を油田に変える壮大な夢
京都市役所 技術職員:山田一男
●ゴミから燃料!究極のリサイクル
・都市油田発掘プロジェクト実証試験プラント:京都市西京区
ゴミを燃料に変える実証試験プラント
環境省補助金交付事業
現場責任者は山田一男
ゴミ処理27年の公務員
ゴミから作り出す燃料:バイオエタノール
広大な土地に恵まれたアメリカやブラジルではトウモロコシ、サトウキビと云った植物を発酵蒸溜して生産され化石燃料に変わるエネルギーとして期待されている
山田はそのバイオエタノールをトウモロコシでもサトウキビでもなくゴミから絞り出そうとしている
京都市の回収ゴミは年間約50万t
うち40万tのゴミから生産できるバイオエタノールは計算上、約2400万ℓ
ガソリンに換算すると約50万台もの車を満タンにできる
毎日捨てられるゴミこそが天気や時間帯に左右されない安定したエネルギー源になる
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山田は自治体が行うゴミリサイクルのパイオニア
廃棄される携帯電話を都市鉱山に見立て回収する事業や、使用済み家電からレアメタルを取り出す事業を実現
いち早くレジ袋の有料化にも力を尽くした
紙ゴミを発酵させてバイオエタノールにする際も不可欠なのは酵母菌
ところが生ごみと一緒に収集された紙ゴミには細菌がいっぱい
非常に酵母菌が生きにくい生息できない環境と条件が重なっている
この過酷な環境に耐えられる酵母は存在しない
山田は熊本大学 発酵学の権威:木田健次にスペシャル酵母の開発を依頼
山田の熱意に感銘を受けた木田教授は丸2年研究を重ね、その結果ついに新たな酵母を開発した
それはゴミの中にあるあらゆる細菌に負けないタフな酵母
スペシャル酵母は一つにまとまりやすく回収がしやすい
そのため、何度も再利用ができ、コストは大幅に削減できる
ゴミは破砕され、分別機を通して生ゴミと湿った紙の重量ゴミ、乾いた紙とビニールの軽量ゴミに分けられる
スペシャル酵母の培養は2時間ほどで倍に増えていく
プラントに紙ゴミを中心とした軽量ごみを投入
投入された紙ゴミは水の中で撹拌される
その中でビニール類が取り除かれ、紙は繊維状に分離される
その後、脱水機にかけられ紙ゴムパルプと云う状態になる
反応層に紙ゴミパルプとスペシャル酵母を投入
酵素と水、重量ゴミを加え5日ほど発酵させればエタノールを含んだ発酵もろみに
蒸溜搭で最後に加熱し気化したバイオエタノールを回収する
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車内広告でやっていたのがこれ、生ゴミからエタノールを精製する京都市の試み。
都市鉱山の応用だろうが、純粋にエネルギーとして活用するなら精製にかかるエネルギーコストやCO2の排出量も計算する必要がある。普通に燃焼廃棄する場合(CO2とゴミ自体の排出量などと一般のエタノールを燃やして使うエネルギーなど)を比べてどちらがメリットがあるのかを比べてからでないと、本当にエコなのかは判断出来ない。
もっとも、石油を使わない方法を探していると言うのなら別だが、それならCO2の削減などと回りくどいことを言わずに直接そう言えばいいのだが。
投稿情報: u-ta♪ | 2012/08/07 13:44