夢の扉+で紹介
泳ぐ魚ロボット作ったのは林正道
年間500回の海の生き物教室
伝えたいのは海に生きる生命の大切さ
・林建具店 海洋楽研究所:愛知県豊橋市
海は「学ぶもの」ではなく「楽しむもの」という思いがその名前に込められている
家の前には大きなプール
驚いたことにロボットの材料の多くはゴミ
材料を求め、街を巡る
今作っているのはクロマグロ
小さなモーターをいくつもつなげ、身をくねらせるマグロの骨格を再現
林氏のロボットは本物と同じ動きをする
ヒレだけが動くのではなく全身をくねらせるように泳ぐ
ウエットスーツの端材はクロマグロの皮になる
中に詰めるのは拾ってきた布団の綿
完成したロボットを手に林氏は全国を飛び回る
ボランティアで開催している「海の生き物教室」
北海道から沖縄まで過去5年で2500回以上
大学で海洋学を専攻
卒業後、専門学校の講師をしながら「海の教室」という塾を開き、生計を立てていた
海に潜っては大好きなイルカと一緒に泳ぎまくった
11年前、そんな林氏の体に異変が起きる
子供たちに素潜りを教えている時に溺れた、呼吸が苦しい
病院で精密検査を受けた
診断は肺がん
余命は半年~3か月
林氏は美しい海のそばで最後を迎えようと沖縄・宮古島に移住した
肺がんの体では海に潜ることもできない
林氏は子供たちとゴミ拾いを始めた
拾ったゴミで海の生き物を作り、砂浜に置いた
すると地元の子供が「これが泳いだらいいのに」と言った
ロボットを作った経験はない
だが、海の生き物たちの事なら誰よりも知っている
以来、林氏は部屋から一歩も外に出ず、ロボットを作り続けた
気が付くとがん宣告から4年の月日が流れた
林に新たな生きがいが生まれた
ロボットで海に生きる命をみんなに伝えよう
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