カラダと心"見えざる禁断の世界で紹介
●子供だけを襲う未知の病
アフリカの内陸部で正体不明の病気が集団発生した
患者の99%が子供
子供たちから食べる事を奪い死に至らしめる
・Nodding Disease (ノッディング・ディジーズ)
南スーダンがアウトブレイクの震源地
ノッディング・ディジーズが最初に報告された人口5000人のルイ村
患者は「何かが来る…何かが来る…何かが来る…」
昼食を食べ始めて数分後、患者の頭がガクンと落ちる、2回、3回、その直後、何かに取り憑かれたように全身が痙攣し始める
食事のたびにこうした発作に襲われる
まるでうなずくような頭の動きから発作が始まる
うなずく=Nodding
こうしてノッディング・ディジーズは子供たちから食べる事を奪う
衰弱し免疫力を失い、他の病気を併発して死んでいく子供たちも少なくない
発作が起きた後は体の硬直が治まるまで、そっとしておくしかない
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発病するのは5~15歳
原因が掴めぬままルイ村の患者は500人に達し増え続けていた
アメリカ、疾病予防管理センター、CDCのセイヴァー医師によると
ウイルスによって発病する場合、発熱やせきなどの症状が見られるが、ノッディング・ディジーズは違う
これまでのウイルスが引き起こしてきたような症状がほとんど見られない
ドイツのミュンヘン工科大学:ヴィンクラー博士によると
検査をした子供全員から寄生虫:オンコセルカが見つかった
体長0.2mmほどのオンコセルカ
目に入ると失明する事で知られる寄生虫で、主にアフリカの河川に生息している
ノッディング・ディジーズの発生エリアも白ナイル川とその支流近くに集中していた
内戦時代に汚染された川の中でオンコセルカが突然変異し、新たな影響を及ぼすようになった
直接、脳に入る事はないが免疫システムを狂わせて脳に悪い影響を与えている可能性があると云う
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