夢の扉+で紹介
鏡で集光した太陽熱により液体を蒸気にしタービンを回す太陽熱発電
鍵を握るのが太陽の光を鏡に反射させ、1点に集めるヘリオスタット
世界トップレベルの集光能力を誇る鏡を作ったのは東京の町工場
・三鷹光器の中村勝重
天体望遠鏡から医療用顕微鏡まで、精密なレンズを作り続けてきた職人によって磨き上げられる奇跡の鏡
1983年に打ち上げられたスペースシャトル コロンビアに搭載された観測用カメラは三鷹光器によるもの
従業員50人ながらその技術力と実績で小さな巨人の異名をとる
三鷹光器の天体に関わる技術を見込んだ大学教授から太陽熱発電の相談を受けた
大量の鏡に反射させた太陽光を1点に集め、その熱で液体を蒸発させ、蒸気でタービンを回して発電するシステム
オイルショック後、国が巨額の資金を投入し当時、世界初となる太陽熱発電の実証プラントを建設した歴史がある
ところが鏡の精度や発電効率の低さなどが原因で十分な成果が上がらなかった
以来、日本はこの分野で世界から大きく遅れをとった
中村は「世界一の鏡を作りましょう」と約束し、鏡でエネルギーをつくると云う夢が始まった
太陽熱発電の肝となるのが太陽光を反射させ1点に集めるヘリオスタット
鏡の形状を変える事を閃いた
凹面鏡にすることで太陽光を濃縮し、高い温度を得る
目の前に設置されたセンサーにより太陽を自動追尾
光を最大限に受け止め反射し、1点に集める
300枚の鏡で集めた光に角材を当てると20秒で煙が出はじめ、50秒後には燃え上がる
そこに生じた熱はおよそ800度
今年6月、JFEエンジニアリング鶴見製作所にて日本のエネルギー開発のビックプロジェクトが指導しようとしている
環境省の補助金のもと行う実証プロジェクトには高い性能をかわれ三鷹光器の鏡が採用された
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