夢の扉+で紹介
100m、200mの日本記録を持つアジア最速のスプリンター:福島千里
彼女の活躍を支えるシューズ職人:田崎公也
最新のテクノロジーと熟練の技によって生み出されるシューズ
●世界の挑む究極の一足
・アシックス スポーツ工学研究所:兵庫県神戸市
ここで日夜トップアスリートたちのシューズが研究開発されている
コンピュータに入力されたデータに基づき、シューズの部品が裁断されていくナイフカッティングマシーン
一足のシューズは30から40のパーツから出来ている
水に高圧をかけ、小さな穴から噴射し、スポンジやエナメルなど熱に弱い素材もキレイに切れるウォータージェット
パーツを縫い合わせるのは熟練の職人たち
当時、福島は女子短距離の期待の新星
ところが北京オリンピック2か月前、彼女から思わぬ言葉がもれる
「シューズがしっくりこない…」
田崎は福島のビデオを繰り返し見て、原因はソールと呼ばれる靴底にあると考えた
柔らかい靴底が本来のスピードを奪っているのでは?
田崎は大胆な決断をする
「全てを一から作り直そう」
当時、福島が履いていたのは100m~400mまで対応するシューズ
それを田崎は100m、200mだけに的を絞った
地面をより強く蹴ることができるようにソールを硬くする
完成したのはオリンピックの1ヶ月前
このシューズを履いて参加した翌日の大会では自己新記録を更新した
そこから福島の快進撃が始まった
日本の短距離界の女王はアジアの頂点に立った
新たなシューズの開発が始まった
最新の計測結果を基にシューズに改良を加える
実は福島は足の甲人よりも少し薄い
足の甲を包む左右2つのパーツを3mmずつ削り、シューズのつま先部分を6mm縮める
さらにベロを伸縮する素材に変えることでより足にフィットするシューズを目指した
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