夢の扉+で紹介
泡の消火剤、水よりも消化能力が高いうえ、環境にも優しい
消防に革命を起こした奇跡の泡
開発チームの中心となったのは山家桂一
●奇跡の泡で消防革命
火災はいつどこで起きるか分からない
水が確保しづらい現場でいかに火を消すか…
考え続けた山家は海外の消防に注目
それが泡の消火剤だった
原液を水に混ぜ、ホースから放つ泡で炎を消す
水の使用量は従来の半分で済む
実は泡は水よりも効率よく火を消す
水の場合、放水される9割が無駄になっている
水はその表面張力によってほとんどがはじかれる
消化に役立つのはわずか1割ほど
ところが泡ははじかれることなくへばりつく
含まれる水分の多くが消化に効率よく使われ火が燃える為に必要な酸素をも遮断する
海外製の消火剤には化学合成物が使われていた
山家はすぐに使用を中止し、もっと安全な泡の消火剤の開発に乗り出す
昔からの製法で無添加石けんを作っているシャボン玉石けん:北九州市
「その技術を応用し水と混ぜると泡立つ環境に優しい原液を作ってほしい」山家はお願いした
無添加であるがゆえ肝心の泡立ちが悪い
海外製の消火剤は化学合成物を混合し、泡立ちの良さを生んでいた
無添加で同じ泡を作る為、2年で200もの試作品を作ったがうまくいかない
北九州市立大学の上江洲一也教授は200に及ぶ試作品すべてを分子レベルで調べ上げた
開発から3年が経った2006年
ついにメイドインジャパンの泡の消火剤が完成
消火剤は奇跡の泡:ミラクルフォームと名付けられ、現在全国的に配備されている
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