中居正広の怪しい本の集まる図書館で紹介
ピノキオにまつわる怖いウワサ
心優しい木彫り職人ゼペットじいさんが作った木の人形「ピノキオ」が妖精に命を吹き込まれ、様々な冒険や試練を乗り越え、最後は人間の子供に変身し、ハッピーエンドをむかえる
●ピノキオの最後は木に吊るされて死んで終わる
ピノキオは130年前にイタリアの新聞に連載していた児童向けの小説が原作
原作者はカルロ・コッローディ
この当時、人形が動き出すというファンタジー的要素をもつ物語は珍しく連載がはじまるや否や爆発的に大ヒット
原作では途中でピノキオは悪者に殺されて物語はいったん終わってしまうと云う
●幻のエンディング
「おはよう。やあ、ピノキオ君じゃないか」
「なんで僕の名前を知っているの?」
ピノキオの前に突如現れた猫とキツネ
彼らはピノキオが知り合いから貰った金貨をだまし取ろうと目論んでいた
猫とキツネはピノキオを儲け話で誘い出し、暗い森におびき寄せる
「あっ、おいはぎだ!」
「さあ、金を出せ!わたさんとおまえを殺したあとで、親父も殺すぞ!」
強盗を装った猫とキツネは脅迫するが、ピノキオは金貨を口の中に隠し抵抗
「さあ、すぐに吐き出せ!」
そういうとふたりは剃刀のように切れ味のいい大きなナイフを抜き…ぐさっと、ピノキオの体につき立てた
「それじゃあ」
「つるすとするか!」
「ああ、お父さん!父さんがここにいてくれたら!」
それきり、ピノキオは目を閉じ、口を開けて、足をだらりとたらしたかと思うと全身を震わせて、かたくなってしまった
しかしピノキオは当時大人気でたくさんの読者がこの結末を許せなかった
非難を浴びた原作者は続編を執筆
連載が再開
妖精によってピノキオが蘇生し、様々な冒険を経て、最後は人間になるハッピーエンドとなった
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