総力取材 異常気象スペシャルで紹介
猛暑・台風・ゲリラ豪雨…異常気象が分かる
●深層崩壊とは?
2009年8月 大型台風の直撃を受けた台湾に記録的豪雨が降り注いだ
人口およそ500人の山間の小さな村:小林村が一瞬にして消えた
何層もの岩が重なり表面を土で覆われている山
そこに雨が降り続いたり、短時間に大量の雨が降ると表面の土は水を吸ってもろくなる
やがて土の層が崩れ落ちてしまう現象が土砂崩れ
土に覆われた岩盤は長い年月の間に地殻変動や地震、重力などの影響でゆがみ、亀裂が入る
そこに猛烈な雨が降り続くと雨水は土を通り越して亀裂に入り込む
本来ならば水を通さない岩盤に水が染み込んでいく
その結果、岩盤ごと一気に崩れ落ちてしまうのが深層崩壊
小林村には台風の直撃により4日間で3000mmの雨が降り続けた
危険を感じた村人たちは高台にある小学校に避難し雨が止むのを待っていた
実に東京ドーム20個分にのぼる土砂と岩がふもとの村めがけて崩れて落ちてきた
小学校はもちろんのこと、170棟の家屋も一瞬のうちに埋もれてしまった
死者:463人 被害家屋:170棟
通常の土砂崩れは傾斜角30度~50度といった急斜面で発生する
だが小林村の深層崩壊は25度
つまりなだらかな斜面にも深層崩壊の可能性が潜んでいる事になる
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