夢の扉+で紹介
2009年、アメリカの「TIME誌」が特集した世界の環境の英雄たち
そこに一人の日本人女性:染谷ゆみが取り上げられた
●東京に眠る1万トンの燃料
それは使用済みの天ぷら油
染谷は東京とその近郊200カ所に天ぷら油を集めるための回収ステーションを設置
各家庭から持ち寄ってもらっている
実は家庭用の天ぷら油は回収義務がないため、現状ではほとんどが廃棄されている
そこで染谷は独自に回収するシステムを作り上げた
こうして集められた天ぷら油は墨田区にある染谷商店で燃料に変わる
1月で集められる油はおよそ5トン
それらがタンクに注がれ、不純物を取り除く
そして化学反応によって天ぷら油の95%が、軽油の代わりとなるバイオディーゼル燃料へと生まれ変わる
この燃料でエンジンをかけるとかすかに天ぷら油の匂いがする
染谷いわく「街中の天ぷら油を集めれば東京が油田になるんです」
染谷商店は元々廃油を扱う工場のため、不純物を取り除くのはお手の物
そこから適した触媒を使用し化学反応を起こしバイオディーゼル燃料を生み出す
その成分を検査機関で調べたところ、
大気汚染の原因となる硫黄酸化物は軽油0.119に対し、0.0026
黒煙は軽油の半分以下
しかも軽油の代わりになるとのお墨付きをもらった
その燃料は「Vegetable Diesel Fuel(植物性ディーゼル燃料)」と名付けられた
ゴミ同然の天ぷら油は資源となった
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