夢の扉+で紹介
●捨てているお湯で発電
排熱発電装置 開発者:石井芳一
温泉や工場などで捨てられている熱を電気に変えてしまう
もし巷にあふれる排熱をすべて発電することが出来れば日本の全世帯が使う電力の半分近くまかなえると云う
熱さえあればどこにでも設置できる小さな発電所
日本のエネルギーに革命を起こすかもしれないその装置
・アルバック理工
「低温排熱発電装置」
お湯の温度は工場や温泉などでよく捨てられている100℃以下
サイズは1400mm×1100mm×800mmとオフィスの複合コピー機並み
目標は出力3.5kW、一般家庭1軒分の消費電力をまかなう事
エネルギー源の全ては本来捨てられている排熱
300℃を超えるような高温の排熱を利用した発電は、すでに大きな施設では広く導入されている
ゴミ集客場では大量にゴミを燃やした時に出る排熱で水を沸騰させ、水蒸気の力で巨大なタービンを回している
そのため、小さな工場などから出る100℃以下の低温排熱は発電効率が悪いと見向きもされていなかった
石井の小型発電装置は排熱の温度が65℃以上で発電できる中小企業に優しい発明
去年初めて発電実験に成功
●無駄に捨てられているお湯で電気が作れないだろうか?
そうした発電システムの実用化は技術的に困難と言われ挑んだものは皆無に等しかった
排熱が高温の場合、水を熱して水蒸気を発生させその力で発電機を回している
ところが100℃に満たない熱では水を沸騰させることは出来ない
そこで石井が目をつけたのは100℃以下で沸騰する物質を水の代わりに使う事
水ではなく沸点の低いフロンを使えば65℃の熱で沸騰し蒸気が作れる
しかし、蒸気は出たものの発電機がピクリとも動かない
原因は小さな装置の中で作られるフロンの蒸気の量に限りがあったこと
少ない蒸気で回る形を求め、たどり着いたのがうずまきをヒントにした発電機だった
5年尾歳月を経て、小型低温排熱発電装置は完成した
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コメント
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