夢の扉+で紹介
小惑星探査機はやぶさと震災後、福島の原子力発電所内部を人間に代わって調査した日本初のレスキューロボ「クインス」
この2つのプロジェクトに関わったのが東北大学 航空宇宙工学教授:吉田和哉
彼の夢は宇宙や災害現場など人が立ち入ることの出来ない環境で人に代わり活動する極限ロボットを造り上げる事
東日本大震災で起きた未曾有の原発事故
内部は放射線が充満するまさに極限状態
人間が入ることは困難をきわめる
震災から1週間後の3月18日、緊急を要する電話が吉田の元へ飛び込んだ
「強い放射線を浴びてもロボットは正常に動くのでしょうか?」
3月31日、吉田等研究者たちが東大に集まり、原発へのロボット投入への議論が始まった
最も懸念されたのは放射線がロボットに与える影響だった
「放射線を防ぐためロボットを鉛で覆ったら?」と一人の研究者が口火を切った
吉田はすぐに反論した
「鉛で覆う必要はない、宇宙空間でもロボットは動く」
そして原発に送り込もうと決めたのが吉田自身も開発に携わったレスキューロボ「クインス」
開発のきっかけは阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件
人間が立ち入れない極限状態で活動することを目的とした極限ロボット
いつでも原発に投入できるよう日本に6台しかないクインスが集められた
しかし4月17日、最初に原発に投入されたのはアメリカ製軍事用ロボット「パックポッド」
アメリカ製のロボットでは建屋内の階段を昇り降りする出来なかった
こうして日本製のレスキューロボ「クインス」の出番となった
本体には7台のカメラと放射能測定器を搭載
7月8日、原発に投入されたクインスから鮮明な映像が送られてきた
測定した放射線量をリアルタイムで確認することにも成功した
世界初となる民間による月面探査プロジェクト
選ばれたロボットは3年後、実際に無人ロケットで月面に着陸
地球に映像とデータを送ると云うプロジェクト
日本から唯一、吉田が設計した月面探査ロボット「ムーンレイカー」が参加する
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