スクール革命!で紹介
イシハラクリニック副院長:石原新菜による疲労回復の新常識
●運動後の食事に向いているのは、さっぱりとした鶏肉
鶏ムネ肉には疲労回復物質:イミダペプチドが多く含まれている
鳥が長距離を休みなく飛べる理由はこの成分おかげだと考えられている
さらに回遊魚の尻尾部分にも多く含まれているという
カロリーの高い食事をするのは逆効果
体が元気な状態の時は栄養をエネルギーに変えられるが、
疲れている時は体の細胞が弱っているため、栄養は体外に排出、もしくは蓄積される
●カフェインで疲労回復はしない
頭ははっきりするが、それはカフェインによる覚せい作用
覚せい作用で一時的に疲労感は消えるが、疲れそのものはなくならない
カフェインで疲労をごまかし続けていると、いつの間にかかなりの疲労が蓄積される
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●カルシウムでイライラは改善されない
カルシウムがイライラを改善する科学的根拠はない
脳の血液中のカルシウム濃度は、骨のカルシウムが溶け出し、
常に一定に保たれているため、不足する事はほぼない
もしイライラして牛乳を飲むならホットミルクがオススメ
カルシウムの効能ではなく、胃を温める事でリラックス効果が得られる
●暑さで辛くなった時は、クーラーのきいた部屋に入る
暑さで苦しくなったり汗をかいたりするのは、体が発する危険信号
リラックスできていない状態
その状態を我慢し続けていると、汗があまり出ず熱射病や脱水症状に陥ることも
汗が引く程度にクーラーをつけた方が良い
水を一度に大量に飲むと、血液のナトリウム濃度が低下する
その結果、気分が悪くなったり、筋肉が痙攣してしまう事がある
●睡眠で疲れをとるために良いのは、昼寝をする事
そもそも睡眠時間はためることが出来ない
日によって就寝時間が異なると体内リズムが崩れ、疲れが抜けにくくなる
質の高い睡眠をとり、同じ時間に起床、就寝する事が重要
厚労省は、昼寝は健康作りに効果的であると推奨
昼寝は30分以内、午後1~3時にすると脳の活性化を促してくれると言われている
昼寝の前にコーヒーを飲むとスッキリ目覚められる
コーヒーに含まれるカフェインは体内に入ってから20~30分で効果が出てくる
●仕事や勉強での疲れを明日に残さないために良い方法は、軽い運動をする
軽い運動をすると血流が良くなって疲労物質の代謝が早まる
ダルビッシュ投手は、登板後、体の負担を少なくするため、お風呂につからず睡眠を優先している
暑いと感じるほどのお風呂は体が緊張してしまって逆に疲れる
ベストは38~40℃のぬるま湯に汗をかきすぎない程度つかると疲労回復につながる
●日頃の疲れを癒す休日の過ごし方として良いのは、カフェで友人とおしゃべり
大阪市立大学、おしゃべりと疲労度に関する実験が行われた
折り紙を折る時、一人は数人の友人とおしゃべりをしながら折り、一人は黙々と折る
その後、2人の疲労度を調べると、おしゃべりをしながら折った方が疲労が軽い事が分かった
おしゃべりに疲労軽減効果があるということが実証された
ただしおしゃべりする相手は、心地よい人でないと意味がない
紫外線を浴びると細胞を錆びさせる活性酸素が体内で増えるので余計に疲れてしまう
●隠れ疲労チェック
快楽、やりがい、責任感アドで疲労感が薄れ、
気付かないうちに疲労が蓄積してしまっている隠れ疲労
1、周囲から期待されると、激務でも苦ではない
2、責任感から引き受けた事は途中でやめられない
3、仕事で結果が出ると疲れも吹っ飛ぶ
4、趣味やゲームで夜更かししてしまう事がある
5、ひとつの事に集中してしまいがち
●目の疲れにはガムを噛むと効果的
ガムと噛むと白めの血流が約70%上がるという実験結果がある
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