夢の扉+で紹介
平均気温19度の冷夏でも穂を実らせる寒さに強い「ひとめぼれ」
2008年に開発された夏の台風にも倒れにくい「たちすがた」
2011年に開発された害虫の攻撃に耐える「はるもに」
●1ヵ月 水を与えなくても育つ米
開発したのは農業生物資源研究所の宇賀優作
挑戦の舞台はフィリピン・バタンガス
雨が降ってもすぐに水が引き、あっという間に干からびる大地
ここは地面に直接 種をまく天水田、雨水だけが頼りの米作り
乾期になると1ヵ月雨が降らない事もあり、
フィリピンの平均収穫量は日本の半分しかない
実が多く干ばつに弱い稲と実は少ないが干ばつに強い稲をかけ合せ、
両方の良い特徴を併せ持った米を作る
稲のDNAを利用して新しい米を作るのが、日本が世界に誇るイネゲノム育種
従来の品種改良は何世代にもわたって繰り返さなければならず、
一つの品種を作るのに10年以上を要する
一方、イネゲノム育種は苗の段階で遺伝子情報をチェック
目立つ特徴を持った稲を見極める精度が格段に上がったため、
わずか2、3年で新しい品種を開発することが出来る
目指すのは稲の根を長く太くし、下に向けること
根が太くなれば地中の水を効率よく吸い上げ、干ばつに強くなる
根を下に向ける遺伝子:DRO1を見つけ出し、新たな米を作り上げた
そして、干ばつの続くフィリピンでDRO1は穂を実らせ、開発は成功した
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