解禁!暴露ナイトで週刊少年ジャンプの伝説の編集長:西村繁男が語った
●あのスター漫画家たち発掘の裏側
1968年の創刊から携わり、3代目編集長を務めた西村氏
「キン肉マン」や「北斗の拳」「ドラゴンボール」など
名だたる作品を世に送り出してきた
1968年、これからは週刊誌の時代ということで企画された「少年ジャンプ」
しかし既に「週刊少年サンデー」「週刊少年マガジン」が人気を二分し、
新規参入するには厳しい状況
そこで初代編集長:長野規氏の発案で都内の小学生を対象に市場調査を行った
すると子供たちが関心を持っている好きな言葉が“友情”“努力”“勝利”
こうして今に受け継がれるコンセプトが誕生
少年ジャンプは1968年7月に創刊された
懸賞をつけた読者アンケートの集計結果で連載の終了を決めていた
人気のある作品は、時に「もう辞めたい」という漫画家を説得し、
無理やり連載を伸ばす事もあったという
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●強引に連載を延ばした「男一匹ガキ大将」
雑誌の発行部数も左右する本宮ひろ志の「男一匹ガキ大将」
本宮は富士の裾野の決闘の章で完結させたかったが、
編集部は連載を引き伸ばしために説得
原稿には最終回のつもりで描いてあったので「完」が書き文字で入っていた
どうしても終わらせたかった本宮は、
その原稿を置いて仕事現場から姿をくらませた
連載を続けさせたい西村氏は本宮本人に確認を取る前に、
「完」を修正液で消し「次号 ○○の巻に続く」と書き加えた
新シリーズを予告した少年ジャンプが発売された後に、本宮の説得に取りかかった
1、2周休んだ本宮は渋々、連載を再開した
●「キン肉マン」の連載が決まった裏側
編集部に持ち込まれた「キン肉マン」を見た時に少年ジャンプに必要な作品になると確信
・低年齢層でも似顔絵が描きやすい
・低年齢層にウケるギャグ
少年誌は低年齢層から読者に取り込んだ方が長く読者でいてくれる
どうしても低年齢層向きの漫画が欲しいと思っていたタイミングに
「キン肉マン」は編集部に持ち込まれた
作者:ゆでたまごの2人は高校3年生だった事を連載を決定した後に判明
2人は先生の世話により就職先が決まっていた
漫画家になる事を両親も反対しており、担当者と大阪に赴き2日がかりで説得
●300万を超えた少年ジャンプの売り上げが落ち込んだ原因
それは「うる星やつら」「タッチ」「みゆき」など、
サンデーで連載されていたのラブコメが一大ブームとなり、
少年ジャンプの勢いが衰えだした
それによりスタッフの提案する路線がラブコメに偏ってきた
その作品群の中から生まれたのが「キャッツ♥アイ」
ラブコメだけではない少年ジャンプのコンセプトを守っていた作品だった
ターゲットは少年なんだと再確認
ラブコメは極力抑えて王道を行く漫画を作れ!と煽った結果、
誕生したのが、「北斗の拳」だった
連載開始から人気作品となり落ち込んでいた発行部数を回復する救世主となった
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