夢の扉+で紹介
●海底の砂粒の動きを観測して1週間後の地震を予測する
JAMSTECプログラムディレクター:阪口秀
武器は粒状体力学
様々なモノを粒として捉え、力のかかり方をコンピューターでシミュレーションする
物体に上から力を加えると徐々に横に広がる
限界まで達し破壊が起こる直前、行き場をなくした粒は揺らいだり止まったり不規則な動きをする
この粒の力学を元に地震研究を行っている
阪口は海底の砂粒の動きを観測して地震を予知しようと京都大学と共同で実験を進めている
プレートの境界で起こる地震は、
海のプレートが陸のプレートを下に引きずり込むように動いている為、
陸側が耐え切れなくなり跳ね上がる事で発生する
その破壊の前に海底の砂粒が不規則な動きをすると阪口は睨んだ
プレートの動きと同じように海底に見立てた箱を動かし、砂の動きを観察する
平らに敷き詰めた砂は一定の速度で壁に押し付けられ、
行き場をなくすと階段状に盛り上がっていく
段が出来上がる瞬間が地震
地震が発生する直前、震源の手前の砂粒は上下左右にかすかに揺れている
時には動きが止まる事もある
この不規則な動きの直後、地震が起こった
これを同じ現象を実際の海底で観測できれば地震の1週間前に予測ができる
プレートにのった海底は1年で10㎝動いている
それを常時観測し、不規則な動きを捉えれば地震を予知できる
現在、海底でも計測できる青色レーザーを使用して海底実験を繰り返している
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