夢の扉+で紹介
●心と心をつなぐ「どこでもスイッチ」
スイッチなしでは立ち行かない現代の暮らし
2013年3月、ある画期的なスイッチが生まれた
身体のまわりの空間や、身体そのものがスイッチになる「どこでもスイッチ」
身体の一部でも動かせれば使えるスイッチ
開発したのは東京大学 先端科学技術研究センター:巖淵守
パソコンの画面上に四角い枠を描くと、そこがエアースイッチになる
そこに触れるように身体を動かすとスイッチがつく
ほんの数ミリ指先を動かしただけでもスイッチを操作できる
四角い枠で囲まれた顔全体と目元と口元をセンサーが捉えたフェイススイッチ
目や口の動きを感知してスイッチが作動する
例えば目を閉じる事で電気をつける
通常の瞬きには反応しないよう設定すれば、意図的に目を閉じた時だけスイッチが入る
「どこでもスイッチ」の正式名称はOAK(オーク)
開発のカギを握る技術が体の動きで操作する体感型ゲームシステム
カメラと赤外線センサーで複雑な人間の動きを読むKinect(キネクト)
巖淵はその技術をフルに活用し、新しいスイッチの開発に挑んできた
そんな巖淵の技術に大きな期待を寄せる同僚がいる
小児科医であり東京大学 特任講師も務めている熊谷晋一郎
生まれたとき仮死状態になった後遺症で脳性麻痺になり、車いす生活を強いられている
しかしその障害に負けず努力を重ね、東京大学医学部に進学した
障害のある子供を数多く診察していきた熊谷は、ずっと感じてきたことがあった
表現できないと見なされる子供の中に、相当実は色々考えている子供がいる
巖淵はそうした心の内を伝えられずにいる子供たちの為にも「どこでもスイッチ」を役立てたいと考えていた
●どこでもスイッチの機能を応用し呼吸の異常を感知するシステムを研究中
息を吸うと青く、吐くと赤く表示される
身体に何も取り付ける事無く呼吸を状態を観察できて患者に優しい
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