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●17年ゼミ(Magicicada)の神秘の大群
恐竜時代から生き続け、17年に1度大群で発生する
その生態は謎に包まれており、アメリカでは魔法のセミとまで呼ばれている
大音量で響き渡るセミの声
目を凝らすとおびただしいほどのセミの数
大量にいるので外敵に狙われても逃げない
一部が食べられても動じない
17年前、木の上で卵から孵った幼虫は、すぐに地中に潜る
そして木の根から水分を吸ってゆっくり成長する
17年の時を経て一斉に地上に出て来る
地面はその穴だらけとなる
北米で大量に発生した17年ゼミは推定10億匹にも上ると言われている
17年かけ成虫になったセミの残された寿命は2週間ほど
そもそもセミは2億年前から地球上に存在していた
大量にいたため自分のタイミングで地上に出ても繁殖相手に困らなかった
しかし180万年前の氷河期、多くのセミたちが土の中で死に絶え、数が激減
地上に出ても繁殖相手と出会う事が困難になった
そこでセミたちは生き残るため、それまでバラバラだった地上に出る周期を統一した
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●17年周期となったワケ
かつて地球上には様々な周期のセミがいた
しかし今日まで生き残っているのは17年ゼミと13年ゼミ
なぜこの2つだけが生き残ったのか?
その理由は1とその数でしか割り切れない素数にある
周期の違うセミが同時に大量発生すると交雑が起き、周期に乱れが生じる
例えば6年ゼミと12年ゼミだと2階に1回の割合で交雑が起こり、やがて大量発生ができなくなる
だが素数を選べばこれを回避できる
17と13だけは他の周期と出会わない
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