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●余命1ヵ月だった小林すすむの知られざる夫婦の物語
2012年5月16日、小林すすむ死去、享年58
1979年、島崎俊郎、川上康生とお笑いトリオ「ヒップアップ」を結成
80年代の漫才ブームでは超人気バラエティ番組に数々出演し人気者に
90年代に入ると俳優としても活躍
数々のドラマに出演し名脇役をして欠かせない存在に
あの「踊る大捜査線」シリーズでは係長:中西修役を熱演
さらに「花より男子」シリーズでは主人公:つくしの父親役も熱演
そんな小林すすむには大恋愛の末、結婚した妻がいた
2人の間に子供はおらず、愛犬と共に暮らしている
亡くなった夫への深い想いは家の至る所に残っている
部屋の一角には生前、小林が愛用していた品々がずらりと並んでいる
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●2人の出会い
1991年、2人は運命的な出会いを果たす
それはテレビのお見合い企画
当時、小林は関西ローカル番組でモテない男として街中で恋人を探すコーナーに出演
この番組を見た当時OLだった妻は小林に一目惚れ、番組に小林宛てに手紙を送った
するとその手紙を見た番組スタッフがお見合い企画を実施
2人は番組内で交際宣言
その後2人の恋はとんとん拍子に進み、付きあってから9か月後、結婚した
しかし、この時期小林はお笑い芸人として窮地に立たされていた
それは80年代の漫才ブームの終焉
相方の島崎俊郎は個性的なキャラクターでピンの仕事を増やしていった
小林はピーク時の半分以下まで仕事が激減
そんな中、小林は一大決心をする
妻を養うため、芸人の道を断念、ゼロから役者を目指す事を決めた
プライドを捨て小さい役でも懸命に取り組んだ
その結果、小林はドラマには欠かせない名脇役となった
収入も安定し、家庭も順風満帆、幸せな日々が続いた
しかし、映画「踊る大捜査線ファイナル」の撮影から帰ってきた小林は突然倒れ、緊急入院
「命はあと数週間と思っていた方がいい。スキルス性胃ガンです」と医師から宣告
小林の体は既に末期だった
過酷な闘病生活が始まる
現代医学では治す事は不可能だった小林
それでも漢方、アロマ、気功などあらゆる治療法に挑んだ
妻もわずかな奇跡を信じ必死で支えた
その甲斐あって宣告された1ヵ月を乗り越えた
そして2人は少しでも長く居られるよう自宅療養へ切り替える
テッシュを広げて「なんで携帯電話がつながらないんだろう」
胃ガンの他に、肝硬変も併発しており、その肝硬変から意識障害が頻繁に起きていた
余命先刻から2か月後、体調が悪化した小林はついに緊急入院
意識を保つのがやっとの状態、寝たきりの日々が続いた
そんなある日、愛犬の世話のため、家に居た妻に小林から電話が…
「俺あっこがいないと何も出来ないんだよ」
「分かった。後で行くからちょっと待っててね」
だが小林は妻が病院に着く前に意識を失ってしまう
そして、その意識が戻る事は2度となかった
2012年5月16日、小林すすむ 永眠
どんな時も何をする時でもずっと一緒だった2人…それなのに最後は一緒にいる事が出来なかった
妻は咽び泣き…「私も連れていってほしかった。一緒に居たかった」と
夫の死を全く受け入れられず、発作のように泣きじゃくる日々
そしてそんな生活が半年も続いたある日…天国にいる小林にメールを送った
19年前、小林に送った手紙から始まった2人の絆
再び手紙を送る事で気持ちを整理しようとした
想いの全てを吐き出した妻は今…枕の製造、販売の仕事をはじめた
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