金スマで紹介
●「いつやるか!今でしょ!」の予備校講師:林修
東進ハイスクール カリスマ予備校講師
学生たちから神と崇められている
1965年9月2日、名古屋に生まれる
父は宝酒造の元副社長
祖父は日本を代表する歴史画家:林雲鳳
遊び場は祖父宅の広大な庭
幼稚園には祖父が黒塗りの車で送り迎え
小学校に入ると祖父の影響で歴史書や百科事典をノートに書き写した
さらに自分が源氏の末裔だと信じ込んでいた彼は、およそ3年かけて第56代清和天皇から林修に至る巨大な家系図を作成
図書館に置いてある歴史全集はほぼ丸暗記していた
学校でのあだ名は「デブメガネ」
ずば抜けて出来る勉強のおかげでいじめられることはなかった
中学は愛知県ナンバー1、中高一貫の超エリート男子校:名門 東海中学にほとんど受験勉強しないで入学
ここでもとにかく本が大好物だった修は夏目漱石や太宰治といった文学全集をはじめ、様々なジャンルの本を読破
成績も常にトップクラスで中学3年で大学入試の勉強をしていた
母親からは「勉強しなさい」とは一度も言われたことがなく、「勉強以外のことをやりなさい」と言うほど
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高校に進むと突然ミュージシャンを目指し始める
ギターを購入するが太りすぎが理由で、わずか数日で断念
そして今度は一転してラグビー部に入部
太りすぎた体重のおかげでパワーはあったが、驚異的な足の遅さでいつも人の後ろを走っているだけ
さらに読書漬けの生活をしていたせいか、視力が悪くボールをキャッチできない
結局、何をやってもダメ、自分には勉強しかないと悟った彼は東大進学を決意
受かるのは当然と、合格発表すら見に行かないほど余裕だった
名古屋の神童と呼ばれた修は東大法学部(文科一類)に入学
だが20歳の時に、ある事をきっかけに彼の人生は一変する
●それは人生初の合コンでのこと
修は女子大生に一目惚れ、女性と遊ぶのはこの時が初めて
酒の勢いもあり修の中でずっと抑えてきたマグマが噴火した
ところがトイレから戻った時、ある会話を耳にする…
「カオリかわいそうね、あんなデブにつきまとわれて」
「デブ」の言葉にショックを受けた修
自分に合ったダイエットを研究し始める
こうして自ら開発したのが、フランス料理店で安いランチを毎日食べて、後は全く食べずに夜はひたすら走る、と云う名付けて「フレンチダイエット」
たった3か月間で100㎏から70㎏に減量
すると人生が一変、女性から声がかかるようになった
だが、デートをするにはお金がかかる
仕方なく修が始めたのが家庭教師のアルバイト
ここで彼は自分に備わった驚異的な能力を発見する
瞬時に聖との問題点と最適な教え方が見抜ける
修が教えれば100%成績が上がる
学年中334位の生徒を2位まで引き上げたこともあったという
すると教え方の上手い先生がいると口コミで広がり、1日に3件をハシゴし全ての食事を家庭教師先で、と云う日も…
当時はバブル真っ只中、アルバイトの月収は50万円超
これが伝説の予備校講師:林修の原点
1988年、日本長期信用銀行に入社
好景気に浮かれる社員たち
「この会社潰れるな」と予測し、わずか半年で退社した
まさか銀行が潰れるわけがない、周囲はみな彼の決断を嘲笑った
それから9年後、日本長期銀行は破綻
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銀行を退社した彼は特に就職することもなく今まで培ってきた勉強のノウハウを競馬予想へ活用し、的中連発
その他にも株や投資などその日暮らしを送っていた
儲けをもあるがリスクは高い
資金を集めるために親や親せき、消費者金融からも借金
その結果、借金は増え続け総額は1000万円
返せるあてもなかった
何の目的もなく自堕落な暮らしで部屋も荒れ放題
食べ残しの白菜からは黄色い花が咲いていた
厳しい社会で自分が勝負できるのは…勉強しかなかった
こうして修は得意な勉強を活かして学習塾の仕事を掛け持ち
自分が培ってきた勉強のノウハウを教え始めた
だが塾の仕事は学校が終わった夕方からしかない
昼間もやれる仕事は無いか?
そこで見つけたのが学校に行かない浪人生たちも通う大学受験専門の予備校:東進ハイスクールだった
東進予備校生以外もウケられる公開授業でオーディション
生徒の評判が高く正式採用された
だが東進に入ったはいいが、予備校講師はプロ野球選手のような年間契約で、結果が出せなければ次は無い厳しい世界
生き残るために修は東大の入試問題を過去30年にさかのぼって研究
大学受験のスペシャリストとしてのスキルを練る間も惜しんで磨いていった
東進ハイスクールとは別組織として設立された東大入試対策を専門とした特別コース:東大特進に出向
東大合格者数業界1位になるために始まった大プロジェクト
これまでとは違い、生徒は東大を目指す日本中の秀才ばかり
当時、無名だった修の授業をまともには聞いてくれなかった
そこで修は受験対策の研究に加え、偉人たちが遺した格言集を片っ端から読み漁り、人の心に響く言葉を研究
学生たちが今すぐ燃え上がるような言葉は何なのか?
2009年、「いつやるか?今でしょ!」が誕生
事前に用意していた訳ではなく、不意に出た「今でしょ」だった
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