夢の扉で紹介
ノーベル賞を77人も輩出したマサチューセッツ工科大学
MITメディアラボ学術博士:遠藤謙
アメリカの歴史ある科学雑誌「テクノロジー・レビュー」で世界を変えるイノベーター35人に選出
彼が作り出したのは足を失った人の暮らしを劇的に変える最強の義足
それはこれまでの義足の常識を覆したハイテク義足
遠藤曰く「障害は人にあるのではなく技術にある」
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ハイテク義足の最大の特徴はモーターで足首を動かし、地面を蹴る動作を可能にした事
蹴る力は歩く速度によって自動調整され、自分の足に近いスムーズな歩行ができる
開発の元になったのはMITのヒュー・ハー教授の研究
山岳事故で両足を切断したのを機に義足開発を進めた教授
ハー教授が開発したMITパワード・アンクル
2007年に発表されたこの義足は人間の足首に近い動きをし、スムーズに歩けると世界中の研究者を驚かせた
ところが重さ1㎏の電源を背負って歩かなければならず、そのバッテリーは30分しか持たない
遠藤の研究はMITパワード・アンクルの性能をキープしつつ、モーターやバネの改良
まずは人間の歩く動作を徹底的に解析
そこで分かったのは、歩行運動で大事なのは足を前に出す事よりも地面を蹴る事
これまでの一般的な義足では、地面を蹴る動きが出来なかった為、足を前に出すのに大きなエネルギーが必要だった
「より小さな力で歩ける義足を作ろう」
遠藤の研究にそれまで取り組んできたロボット研究が役立つ
2足歩行技術を応用し、義足で地面を蹴る動作を繰り返し研究した
ところが人間の足を機械で再現するのは想像以上に困難を極めた
改良に取り組んで7年…遠藤はついにハイテク義足を完成させた
歩行速度をセンサーが感知し、モーターによって地面を蹴る動作が可能になった
義足の軽量化をはかるためモーターの一部には特殊バネを使った
このハイテク義足なら階段の上り下りも楽
まるで自分の足のような軽いフットワーク
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