夢の扉+で紹介
●ガン患者が作る手術器具
米粒よりも小さなハサミ…その刃渡りはわずか2㎜
世界最小の内視鏡用のハサミ
これまで難しいとされてきた部位のガンも咲くぞできるようになった
開発したのは医療器具:西村幸
彼はガン患者だった
胃や大腸など5カ所、5年の生存率50%との宣告を受けながら仕事に没頭
そんな西村を心筋梗塞が襲った
「寿命が残り1秒でも作り続ける」
外科手術は負担が大きい時は内視鏡治療をを選択される
内視鏡を口から胃に差し込み、刃渡りわずか2㎜のハサミで腫瘍を切り取る
短時間で安全な治療を可能にした世界最小の内視鏡のハサミ
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・リバー精工:長野県岡谷市
従業員は90人と決して大きくないが売上は10年で25倍と急成長
内視鏡で使う小型の医療器具を得意としている
西村は会社の会長だが、いち技術者として作業場に立つ
日本海総合病院(山形)の本間清明医師が外科手術で使っているようなハサミを内視鏡用に作れないか?と相談したのがきっかけ
それには米粒よりも小さなハサミが必要
そんなものは当時世界のどこにもなかった
西村はその依頼を引き受けた
ミリ単位の部品を手作業で組み立てていく
刃渡り2mmのハサミをペンチで調整
内視鏡を入れたお腹の中は真っ直ぐではない
内視鏡が複雑に曲がった状態でもハサミを操作できなければならない
そこでケーブルの内側に独立したハサミ専用のワイヤーを通した
2009年、内視鏡用ハサミ「SBナイフ」が完成した
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