行列のできる法律相談所で紹介
●サラリーマンから動物園の園長になった赤尾壽允
2002年、大手住宅メーカーの顧問だった赤尾氏はある新聞記事を目にする
それは東京都羽村市が運営する羽村市動物公園の園長の一般公募
軽い気持ちで応募した赤尾氏は動物園を訪れた
すると客に対するサービス精神が欠如しており、それを取り囲む獣舎や檻なども錆びがいっぱい、ゴミがいっぱい
「これはダメだな、非常にガッカリした」
当時、羽村市動物公園は入場者数が最盛期の半分にまで落ち込み廃園寸前だった
この羽村市動物公園は赤尾氏も子供たちを連れて何度も遊びに来た思い出の動物園
「これは何とかして園長になってすべてを変えなくちゃいけない」と思った
競争率48倍の難関をくぐり抜け、見事合格
ついたあだ名は素人園長
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元敏腕営業マンのノウハウを生かし改革へ乗り出した
1、従業員改革
サービス業は見た目も大事、地味な征服をカラフルなTシャツに変更
さらに毎朝朝礼で発声練習を行い、笑顔と挨拶を徹底
2、サービスの向上
動物のふれあい広場、エサやり体験、夜間動物園など年間100を超えるイベントを企画
これが子供たちに大人気
3、人脈
営業マン時代のフットワークを生かし、積極的に全国の動物園関係者と交流
すると赤尾氏のために全国から無償で動物が集まった
就任当初80種500点だった動物が120種1000点に
動物が増えたことにより膨れ上がったエサ代は自ら町中の商店をまわり、野菜の切れ端を譲ってもらうことで年間300万円の経費削減となった
4、動物への愛
ある日のこと、見つけたのはくちばしが欠けていたルリコンゴウインコ
狭い籠に入れられていた
「こんな哀れなインコ、客に見せちゃダメですよ」
この言葉に赤尾氏は「君たちはこの子の気持ちになって考えたことがあるのか?」
動物も人間も同じ目線い立って生活する、それは赤尾氏の信念だった
翌日から客前に出されたインコは、そのけなげに生きる姿が人気を呼び、新聞に掲載された
さらにその記事を見た獣医が無償でくちばしを治してくれた
こうしてわずか3年で入場者数18万人から24万人に増やすことに成功し、任期を終えた
現在、赤尾氏は動物園のない新潟県に県内初の動物園を造る企画をしている
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